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ベトナム語の北部弁は標準語ではない!?

北部弁=標準語は幻想!?

ベトナム語の標準語が北部弁であるというのは、多くの参考書やベトナム人自身が頻繁に述べる認識です。

しかし、実際にはこの認識は正確ではありません。法律や公式の記述で「標準語は北部弁である」と規定されているわけではなく、制度として成文化されている訳でもありません。北部弁が標準語だというのは、多くの人が勘違いしている幻想です。

一般的に、標準語とはその国で規範的・理想的な共通の言葉として認められているものをいいます。しかし、ベトナム人、特に南部人の中には北部弁が標準語だと主張する人は少なく、全国的な合意は見られません。

さらに、人口の観点から見ると南部弁の話者が北部弁の話者よりも多く、大体の割合は「北部弁 : 中部弁 : 南部弁=4 : 1 : 5」となります。南部弁はダナンより南の地域で使われているため、地理的な範囲も北部弁より広いです。

また、ドラマ、アニメ、映画など多くのメディアが南部弁で放送されており、南部弁を学ぶメリットも大きいのです。

中部弁が最も標準的!?

これだけの情報では「北部弁は標準語ではない」ことを証明するにはまだ不十分です。実際に音声学的な論拠も示します。

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