日本のベトナム人犯罪と家族主義の関係
前々回はベトナム人の過剰な家族主義の理由を社会的側面から考え、前回は言語的側面から考察しました。
今回は日本のベトナム人犯罪と家族主義の関係について見てみましょう。
私は「家族主義」に過剰に縛られているベトナム人ほど主体性がなく、自分の人生を生きていない不幸な人が多いように思います。
例えば南西部のメコンデルタ地方出身の水商売系の女性は、父がギャンブルで借金をし、母親と離婚をしても父の借金返済のために自分を犠牲にして働く、といった話をよく聞きます。
それこそ借金をつくり、自分達を見捨てた父のことなんて放っておけばいいのですが、家族主義の呪縛に囚われた子どもはそんな親でも助けるために自分の体を売ってでも必死で働いてしまうのです。
また、近年日本にくる技能実習生や留学生にも家族主義に縛られた主体性のないベトナム人が多いように思います。
日本に来るベトナム人技能実習生の多くは日本に働きに来る理由として「家族のため」といったセリフを必ずといっていいほど使います。
「家族のため」というと聞こえはいいかもしれませんが実際は「家族(と自分)のための金稼ぎ」です。日本が好きで日本に来て色々学びたいといった真面目な理由ではなく、ただ単にベトナムよりお金を稼げるから、という理由で来ている人が大半でしょう。
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