【疎開日記2020#24】 もう、こうなったら…
5月9日(土)、疎開生活40日目。
月曜から中学3年生の授業が始まり、それ以外の学年も週明けからの授業再開がほぼ確実になって来ました。長かった、本当に長かった…。テト休みに入ったのは1月末なので、3ヶ月ちょいぶりの登校再開です。
嬉しそうに学校で友人と会う学生のニュースなんかを見ると、こっちも嬉しくなります。子どもが笑ってる社会、当たり前だと思ってたことが当たり前じゃなくなった経験をしたのだから、もっと日々の些細なことに感謝していかなきゃなと思います。
って、またすぐ忘れちゃうんだろうな。だから、ここに書いておきます。
さて、我が家はいつサイゴンへ戻れるのか。
カラオケとディスコ以外は営業再開となったサイゴン。ブンタウの方が早くから再開していますが、もうベトナムはほぼ日常生活が戻って来ていると言っても過言ではありません。
ニュースでは7日の時点で首相が国内の感染リスクは低いと評価したと発表されているのですが、まだ正式な発表というか、領事館のHPにそれが載らないので、会社としてホーチミンが安全だと判断できない、と言うことらしく…
やっぱり週末にはサイゴンへ戻れません。
週明けの授業、間に合うように帰ってあげたかった。新しい学年の始まり、一時帰国したままベトナムへ戻れない子や、まだ入国できない4月から赴任の先生方が揃わないので、臨時クラスでのスタートですが、緊張しながらも「やっと学校に行けた!」というウキウキした雰囲気の中で行われる3ヶ月ぶりの朝の会、娘もクラスのみんなと一緒に味わいたかっただろうな…ごめんね、本当にごめん。
なので、もう、こうなったら、週末にサイゴンへ戻れないと決まったからは、ブンタウを満喫するしかない!!!
金曜、ウェブ授業が終わるや否や、娘を連れて向かった先は…海!
前日、7日に正式に立入禁止が解除されたとニュースで見ていたからです。こりゃ行かないわけにはいかないでしょ?って事で、宿題は後回しで海に向かいます。
Tシャツのままで、砂浜でビショビショになって波と戯れました。
娘が言います。
お母さん!ブンタウ来てから、今が一番楽しい!
良かった。娘が思いっきり笑っているのを見るのは、ドリフを見せて以来です。引きこもり生活中、とっても助けてもらったドリフ。娘がどハマりしたドリフ。
でも、それよりも何よりも、海でビッチャビチャの方が楽しいって!
娘の笑顔を見ているだけで、泣きそうになりました。
封鎖のおかげか、前に来た時よりきれいになっている気がする海。金曜とはいえ平日の午後、人は少なく、ほぼ貸し切り状態で遊ぶことができました。
漁師さんの漁も見ることができました。これは地曳き網かな?
3時ごろになると家族連れがぞろぞろやって来たので帰宅。あー、満喫した。
そして、今日、土曜日も朝から海!
暑い!でも、最高!
炎天下、お昼も食べずに遊びたいという娘に、無理やりポテチを食べさせ、ポカリを飲ませ、昼過ぎまで海を満喫しました。夫も楽しんでいる娘を見て感無量のよう。
わたしはビーチでゆっくり読書タイムです。南国の海で読んでいるのは渋い時代小説ですが。
この「ぼろ鳶」シリーズ、最高です。
気持ちを切り替え、ブンタウを満喫することで悲しさ回避。これが出来るようになったのも、町が元通りに動き出して、明るいムードが広がっているからでしょうか。今までは帰れると思っては帰れず、そんなことの繰り返しでどん底に落ちていたわたしですが、もう、開き直りです。
来週も帰れなかったら、毎日海に行っちゃうもんね。どうせ授業開始でウェブ授業は無くなってしまうし、やることはないなんだから。
娘とポジティブシンキング!学校行けなかったら、何しよっか?
娘はモーリス(ヤモリのこと)の観察をするとのこと。なかなか良いアイディア。サイゴンのうちにはこんなにたくさんのモーリスは住んでいません。
そんなわけで、まだ帰れない我が家ですが、サイゴンの地を踏む日は近いはず!
あと少し!あと少しです!
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