右へ倣えも価値観の1つ
こんにちは。
ベトナムアンカーです。
日本人の自己主張の無さや、個性の無さを揶揄する言葉としても使われる「右へ倣え」
元々は軍隊で使われていた言葉で、隊列を整列させる際の合言葉だそうです。
その表現が、何も考えずに決められたルール通りに実行したり、真似したりするといった意味あいに派生して使われるようになったんでしょう。
この「右へ倣え」という言葉は、実に日本人的な性質を表す言葉で、決められたルールの中で突出しない、目立たないという事を重要視する日本的な考えを表現するにはしっくりくる言葉ですね。
「日本人は右へ倣えだから」というと、少し批判的というか、他人と違うことをする勇気もない奴、みたいな否定的なニュアンスも含まれると思います。
私は職業柄、様々な国のエンジニア達と仕事をしていますが、やっぱり外国人エンジニアは自己主張が強いですし、勿論エンジニアなので自らの専門領域の仕事について妥協はしないという意識も高いです。
かといって主張を通すだけかというと、そこはやはりビジネスなので、最適な着地点を探り出す事にも長けている外国人エンジニアも中にはいます。
では、日本人はどうなのか。
やっぱり外国人に比べると自己主張が弱い人が多く、他人と同質である事に安心感を得る人が多いです。
という事は組織内では協調性が高く、目立つ事を避ける傾向にあるので、日本人だけの組織の管理者などは、
様々な外国のエンジニアやワーカーが働く職場に比べると管理はしやすいでしょう。
それはそのまま日本人の右へ倣えの気質の利点であり、尊重すべき価値観の1つとも言えるのです。
組織ガバナンスが機能停止に陥るリスクは、外国人労働者が増えていく今の日本では十分に想定しておくべきで、
企業のリスク管理も外国人労働者の増加という、ある意味時代の流れの中での変化に対応すべき局面に差し掛かっています。
古き良き協調性に長ける日本人のみの組織が当たり前だった時代が終わり、
真のグローバリゼーションの潮流が日本に押し寄せようとしています。