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【日常生活】都市部でのテト(旧正月)の大晦日 in ベトナム

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皆さん、こんにちは!
とうとう明日は旧正月の元旦ですね。
今日は旧正月の大晦日です。


あくまで日記感覚でお伝えしていますので、
予めご了承ください。


◇街中

旧正月と言えば赤色です。
旧正月に赤色が多用される理由は様々で、
街や家庭は赤い装飾で彩られます。

赤い飾りの由来は、中国の伝説にあります。
伝説によると、「年(ニエン)」という怪物が
新年に村を襲い、村人たちは赤色や大きな音で
怪物を追い払ったとされています。
また、中華文化では赤色が幸福や繁栄、
吉祥を象徴する色とされています。

ベトナムの伝統的な遊び
「バウ・クア・カー・コップ」です。サイコロを振り、
その目と絵柄を照らし合わせるゲームです。
このゲームは主に楽しむことを目的としており、
特に旧正月や家族の集まりで行われます

旧正月の2日前、市場は非常に賑やかです。
みんなお正月の準備で忙しく、
新しい衣服(特に赤や金色の服)を購入し、
家族全員が新しい服を着るのが一般的です
お年玉のための封筒や現金も準備します。
正月料理や保存食の買い出しが必要です。

旧正月(テト)では、紙製のアイテムは、
祖先への敬意を表す重要な意味を持っています。
特に、紙のお金紙製の金塊などが
供えられることが一般的です。

これらの紙製アイテムは、
祖先が来世で使用できるように、
新年を迎えるために必要なものと考えられています。

お店や営業している場所では、
この2人の神様を祀った家が設置されており、
毎日祈りが捧げられています。
右側のお腹ぽっこり神様は、土地神で、
左側の白髭の神様は、財神です。

道路沿いにある公園も、すっかり正月ムードです。
蛇年ということもあり、
大きな蛇の模型が飾られています。

カンホイ公園(カット公園)は、
ホーチミン市第4区にある最大の公園で、
面積は約4.9ヘクタールです。
1985年に公園の拡張計画がありましたが、
まだ実現していません。2019年には、
面積4,000平方メートルの噴水広場が出来て、
この公園は「第4区の緑の肺」とも呼ばれています。

旧正月前の街の様子です。
少し異なる雰囲気を感じました。

トン・タット・トゥエット団地

クリスマスの飾り付けから一転、
お正月の飾り付けに変わりました。
アオザイ姿や獅子舞、
マイの花などが描かれたシールが貼られています。

◇花

北中部および北部地域では桃の花や金柑の木、
南中部および南部地域ではマイの花が
テト前の準備として欠かせないものとされています。

黄色い花を咲かせるマイの花は、
南部では、テトの装飾に欠かせません。

以前は、大晦日になると、
値下げして売り切ることがありましたが、
最近ではあえて大晦日に買う人が増えたため、
値引きセールが行われない場所も増えてきました。

まだ花を咲かせていない「マイの花」です。
このような大きな花は、
購入するのではなく、借りることが一般的です。

ところが、不思議なことに、
テト直前になると、美しい花が咲きます。

◇両替

これは本物のお金です。昔懐かしい旧札です。
クリアファイルに入れて真っ直ぐに保管します。

ゴールドショップで両替をしました。
1万円は1,750,000ドン(2024年9月)でしたが、
4ヶ月後に同じ店舗で両替したところ、
1万円は1,600,000ドン(2025年1月)でした。

4ヶ月で150,000ドンの差が生じましたね。
円が回復する日は来るのでしょうか。
2,000,000ドン台に戻ってほしいと願っています。

ベトナムのテト(旧正月)では、
スイカは特に南部で重要な供え物とされています。

旧正月の前には、果物に絵を描いたり、
彫刻を施したりする光景がよく見られます。

南部の五果の盆では、
スイカ、パパイヤ、パイナップル、マンゴー、
椰子、ドラゴンフルーツ、カスタードアップル、
いちじくなどが供えられます。
スイカを供える習慣は主に南部に見られます。

一方、北部では、みかん、バナナ、
グレープフルーツ、梨、柿、青りんご、
唐辛子などが五果の盆に用いられます。

南部では、
悪い意味を持つ名前の果物が避けられます。
北部ではバナナを供えることがありますが、
南部ではバナナを供えることはありません。

例えば、バナナ(=転ぶ)、みかん(=我慢する)、
梨(=引きずる)、ドリアン(=独特の悲しみ)、
リンゴ(=爆発する)などです。
また、苦味や辛味のある果物も選ばれません。

ベトナムの伝統的な旧正月(テト)に飾られる
特別なパイナップルの品種です。

このパイナップルは、鮮やかな赤色を持ち、
テトの飾り物として人気があります。

果物には、赤 (幸運と富)、黄色 (豊かさ) など、
幸運をもたらすと考えられています。

特に南部のティエンザン省などで栽培されており、
農家にとっては重要な収入源となっています。

コム・ソン

グレープフルーツの一種です。
明るく華やかな印象を与えます。
スイカは彫りますが、グレープフルーツには
筆で文字や絵を書くことが多いです。

ナンバンカラスウリという果実です。
ソイ・ガックは、ナンバンカラスウリから
取れる赤い色素を使って炊いたもち米で、
この鮮やかな赤色は、
繁栄や幸運を象徴し、新年にお供えします。

ガック/Momordica cochinchinensis

◇ナッツ類

左がかぼちゃの種、右がスイカの種です。
スイカの種は真っ赤で、幸運と繁栄を象徴しています。
スイカの種を食べることは、テトの期間中に
幸せで賑やかな雰囲気を作り出します。

テトは、家族や友人、同僚と集まり、
食事や遊び、おしゃべりを楽しむ機会です。
テトの期間中、親戚や友人に贈り物をして、
感謝の気持ちを伝えるベトナムの伝統です。

ひまわりの種です。
成長して太陽に向かって伸びる特性から、
生活の中での成長や前進、発展を象徴しています。

カシューナッツです。
心臓の健康を促進し、体重管理をサポートし、
脳の健康にも良いとされています。

左は、乾燥させた黄色いぶどう(レーズン)で、
インドから輸入されることが多く、
テトの贈り物としてよく利用されます。

◇漬物

これらの漬物は、
家族や親戚が集まる食事で楽しむことが多く、
テトの食卓には欠かせない一品です。

◇旧正月パッケージ

テト(旧正月)の期間中、
ベトナムでは飲み会が盛大に行われます。

テトの飲み会は、食事やお酒を囲んで、
楽しいひとときを過ごすだけでなく、
互いの健康や幸運、繁栄を祈るという意味もあります。

テトの飲み会は大人だけでなく、
子供たちも参加するため、
ソフトドリンクも欠かせません。

やはり定番はコーラで、
ベトナムでは「コカ」と呼ばれることが多いです。

旧正月には、贈り物が欠かせません。
華やかな包装のギフトを用意し、
お世話になった方への感謝の気持ちを伝えます。

キットカットも旧正月仕様のパッケージで、
黄色と赤色でデザインされています。
パイナップル味があるのは面白いですね。

キットカットは、
1935年にイギリスの菓子メーカー、
ロントリー社(Rowntree's)によって
初めて発売されました。

1988年にスイスのネスレ社が
イギリスのロントリー社を買収し、
キットカットはネスレの製品となりました。

こちらは獅子舞がいるチョコパイです。
日本ではロッテのチョコパイが多いですが、
ベトナムではオリオンのチョコパイが多いです。

ロッテは、1948年に日本で創業され、
韓国と日本の両国に拠点を持つ企業グループです。
オリオンは、1956年に創業された
韓国の菓子メーカーです。

◇神霊が宿る儀式

神霊が人に宿る儀式について、
ちょうどみんなで話していました。

ハット・ヴァン
は、
神を招くために歌われる音楽で、
歌歌う人は音楽と歌詞を使って神霊を呼び寄せ、
神霊が儀式を行う人に宿るように祈ります。

月琴太鼓銅鑼などの楽器が使われます。
現在、ユネスコにより
無形文化遺産として認定されています。

今回見た映像は、
チャウ・バー様を招き、神霊が宿る儀式でした。
ベトナムのマウ信仰における重要な女神で、
その中でも、第4のチャウ・バー様は、
マウ信仰の中で「四天王」のような位置にあり、
非常に重要な神格を持っています。

この儀式では、お金をばら撒くことが特徴で、
その為、裕福な人しか開催できないと言われています。
映像では少額の札束が使われていましたが、
実際にはもっと多額のお金が使われることもあります。
また、船の上で儀式を行うこともあります。
儀式の途中でお金を受け取った人は、幸運を受け取るとされています。

さらに、儀式では女性と男性両方に祈る必要があるため、
歌手は中性的な役割を持つ人が多いという印象です。
儀式の途中では、歌い手が顔に布をかぶせて
神霊を宿す準備をする場面も見られます。

◇旧正月とは

旧正月は、旧暦に基づく新年の祝日です。
旧正月は、毎年日付が異なり
通常は1月下旬から2月中旬の間にあたります。

例えば、2025年の旧正月は1月29日で、
2026年の旧正月は2月17日です。
このように、1年で約2週間の違いがあります。
※月の満ち欠けの周期に基づいています。

日本ではかつて旧暦を使用していたため、
旧正月が新年の始まりとして祝われていましたが、
1873年(明治6年)に新暦が採用されて以降、
現在の1月1日が新年として定着しました。
※明治時代に、日本の近代化と西洋化の一環です。

◇アジア各地での旧正月

旧正月は、中国(春節)、韓国(ソルラル)、
ベトナム(テト)などで特に盛大に祝われます。

それぞれの文化で独自の伝統や習慣がありますが、
共通して家族や親しい人々と集まり、
食事を共にし、祖先を敬う行事が行われます。

⭐︎中国(春節)

春節は最も盛大な祝日で、家族での団らん、
爆竹、龍や獅子の舞、赤い装飾品などが特徴です。
新年の幸運を願う「紅包(お年玉)」も贈られます。

⭐︎韓国(ソルラル)

「ソルラル」という用語は韓国の旧正月を指します。
家族で伝統的な儀式(茶礼)を行い、祖先を敬います。
トックク(餅入りスープ)を食べる習慣があり、
食べることで新たな年齢を迎えるとされています。

1989年以降、ソルラルは韓国の公式な新年であり、
国民の祝日として正式に指定されています。

⭐︎モンゴル

白月祭としても知られる旧正月は、
モンゴルの一年で最大の祝日の 1 つです。
これは寒い冬の終わりを告げる瞬間であり、
家族が再会し、絆を強める機会でもあります。

⭐︎ベトナム(テト)

家族や友人と集まり、お互いに挨拶を交わし、
祝辞を述べ、年齢に応じてお金を渡したり、
先祖を祀るための儀式が行われます。

⭐︎日本での旧正月

旧正月を祝う習慣は一般的ではありませんが、
沖縄や一部の地域では、
旧正月を祝う伝統が残っています。

また、日本の中華街などでは、
華やかな春節祭が行われ、多くの人々が訪れます。
旧正月は日本では祝日とみなされないため、
人々は仕事や学校に行く必要があります。

◇帰省ラッシュ

テトの時期になると、
都会から地方に帰る人々の大移動があり、
特にホーチミン市やハノイなどの大都市では、
テト前に地方への帰省ラッシュが始まります。

地方に到着すると、久しぶりに会う
家族や親戚が温かく迎えてくれます。

田舎の家々では、広い庭で花を飾り、
縁起の良い植物や飾り物を飾る光景が広がります。

◇地方での年越し

いつもは、バイクやバスで
数時間かけて地方に帰ります。

地方では、みんなでカラオケをしたり、
子どもたちと鬼ごっこをしたり、
ヤギや鶏の丸焼きを作って食べます。

漬物やバインチュン、魚の丸焼き、茹でた豚肉、
蒸した餅米、お菓子を祖先にお供えします。

山羊の丸焼きは高級なので、
一般家庭はあまり作りませんが、
私たちが帰る時はよく作ります。

家族や友達と飲み会をします。
朝から晩まで飲み会ですが、オールで飲んだ後、
周りの人たちは、朝起きてお粥を食べて、
また飲み会をしているので、すごいなと思います。
私の場合は、昼まで寝ないともたないですね。

◇都市部での年越し

今年は初めて都市部で、
テトを過ごすことになりました。
ベトナムでは地方に帰らないのは珍しく、
周りからよく言われるので注意が必要です。

旧正月ならではの楽曲に耳を傾けると、
華やかで温かみのある雰囲気が感じられます。
ゆったりとした曲が多いため、
心が穏やかになることができます。

旧正月の楽曲メドレー番組

◇民家の花火

正月の2週間の間、
民家の前で花火が打ち上げられていました。

ベトナムでは民間の花火使用に関して厳格な規制があります。
ベトナム政府は民間での花火使用を厳しく制限しており、
花火の販売や所有、使用には特別な許可が必要です。
無許可で花火を使用することは法律で禁止されています。
そのため、一般市民が花火を手に入れることは難しい状況です。

テトの日に花火が無許可で打ち上げられることも多いですが、
今回は連日花火が打ち上げられていたので、
政府関係者の家庭や特別な許可を持つ可能性が高いですね。

◇船乗りの年越し

旧暦の大晦日、23:59頃になると、
多くの船が長く力強い汽笛を一斉に鳴らしました。
これは、船乗り同士が遠く離れた場所から
新年を祝う風習を表しています。

特にベトナムでは
旧正月(テト)が最も重要な行事とされており、
地方に帰れない人々にとっては、
家族や故郷を想いながら過ごす時間でもあります。

そんな中、汽笛で新年を祝い合う
船乗りたちの姿には温かさが感じられました。

ちょうどその頃、
海では色とりどりの花火が打ち上がり、
賑やかで美しい光景が広がっていました。

◇まとめ

ベトナムの旧正月(テト)は、
最も重要で特別な祝祭の一つです。


特に大晦日は、
家族や親しい人々と共に過ごす大切な時間であり、
家族、食事、伝統、
そして楽しみが一堂に会する機会です。

大晦日には、家の中は大掃除で清められ、
縁起物を飾ることで悪運を払い、
幸運を呼び込もうとします。

テトの象徴的な料理
「バインチュンやバインテト」を作ることも、
家族団欒の重要な行事です。

みんなで囲みながら過ごす年越しは、
過去を振り返り、
未来の幸運を願う大切な瞬間です。


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改めまして、
最後まで読んでいただき、
みなさん、本当にありがとうございます!


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