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[2024/06/22]Techcombank成長の裏側|法人融資から消費者融資へシフト

ベトナム1,354日目です。

①Techcombankは2023年の困難な年を革新的な変化で乗り越えた
②総資産は2024年に収益性を24%増加させUS$41億に到達
③米国の金融出版物Global Financeから「ベストバンク」に選ばれる


動画(約1分半)

https://youtu.be/WzR0fz0alL8


Techcombankの成長背景

Techcombankは2023年の困難な年を乗り越え、製品の革新と迅速な金融実行により力強い結果を残しました。同銀行のCFO、アレックス・マケール氏は、銀行の戦略的方向性、財務実績、将来の展望について語りました。


資産の成長

Techcombankの総資産は2024年にUS$41億に達すると予測されています。2023年の資産と負債の課題を考えると、この成果は驚くべきものです。同銀行は、堅牢なビジネスモデルと市場の動向を予測し迅速に対応する能力により、収益性のある資産を年内に23%増加させました。


収益源の多様化

Techcombankの収益はサービス料金からの成長が顕著であり、これが収益の多様化と資本効率の向上に寄与しています。同銀行はベトナムでトップの手数料収入を誇り、今後の競争は自身との戦いだとしています。


名誉ある受賞

Techcombankは、2023年に米国の金融出版物Global Financeから「ベストバンク」に選ばれました。この賞は、財務および運営実績、顧客サービス、技術革新、環境および社会への影響など、複数の基準に基づいて評価されました。


法人融資から消費者融資へのシフト

Techcombankは、法人融資から消費者融資へのシフトを進めています。これは、信用リスクの分散と資本効率の向上を目指した長期戦略の一環です。同銀行は、不動産関連以外の法人融資が2023年に60%以上増加し、リテール融資も年後半から回復を見せています。


バリューチェーンモデルの活用

Techcombankは、バリューチェーンモデルを用いてリテールセクターを拡大しています。このアプローチにより、銀行はベトナム市場でのプロジェクト資金調達において強力なパートナーシップを築き、リスクを分散させています。


CASA比率の向上

TechcombankのCASA比率は2023年に約40%に回復しましたが、2025年までに55%を目指しています。同銀行は、デジタル取引の増加や新製品「Auto-Earning」の導入により、CASA比率の向上を図っています。


初のキャッシュ配当

Techcombankは、10年ぶりにキャッシュ配当を実施する計画です。これは、同銀行が強力な利益生成能力を維持し、持続可能なビジネス成長を続ける自信の表れです。この配当計画は、株主に対して高い価値を提供するものとして慎重に検討されました。


まとめ

Techcombankは、2023年の厳しい経済環境にもかかわらず、製品の革新と迅速な金融実行により力強い成長を遂げました。総資産は2024年にUS$41億に達すると予測され、手数料収入の増加やCASA比率の向上を通じて収益の多様化と資本効率の向上を実現しています。法人融資から消費者融資へのシフトも進めており、バリューチェーンモデルを活用してリスクを分散させています。

また、10年ぶりにキャッシュ配当を実施する計画を発表し、強力な利益生成能力と持続可能な成長を示しました。Techcombankは、ベトナム市場でのリーダーシップを確立しつつ、さらなる成長と成功を目指しています。


参照

Behind the numbers: Techcombank’s vision for growth
https://tuoitrenews.vn/news/business/20240411/behind-the-numbers-techcombanks-vision-for-growth/79305.html

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