日経平均反発、銀行株高騰 - エヌビディア決算発表を控え市場の展望は?

市場概況
本日の東京市場では、日経平均株価が反発しました。寄り付きは175円高の38,396円からスタートし、取引の途中で一時339円高の38,560円まで上昇する場面がありました。最終的には193円高の38,414円で取引を終えています。新興市場においても活況が見られ、東証グロース250指数は1.9%高と大きく反発しました。

銀行セクターの好調
銀行株が特に好調な展開となりました。12月の日銀金融政策決定会合での追加利上げ期待を背景に、みずほフィナンシャルグループは2.9%高と16年1ヶ月ぶりの高値を記録。三井住友フィナンシャルグループは3.3%高、三菱UFJフィナンシャル・グループも1.8%高で取引を終えています。

半導体関連銘柄の明暗
半導体関連銘柄では、アドバンテストが4.6%高と大きく上昇し、日経平均への寄与度でトップとなりました。これは米エヌビディアの新型AI半導体「ブラックウェル」の不具合報道が、検査装置需要増加への期待を高めたためです。ただし、業界全体では明暗が分かれ、ルネサスが2.2%高、信越化学が1.1%高となった一方、KOKUSAI ELECTRICは2.8%安、レーザーテックは1.8%安と下落する銘柄も見られました。

注目個別銘柄の動向
個別銘柄では、アシックスが中期経営計画の上方修正を発表し、7%を超える大幅な上昇となりました。NTTデータグループは4.2%高で年初来高値を更新。ニデックは取引先である米スーパー・マイクロ社の好材料を受けて6.3%高となりました。一方、アステラス製薬は新薬の承認見送りが嫌気され、4.4%安で取引を終えています。

今後の市場展望
現在の市場は、3万9000円という心理的な節目を前に上値の重い展開が続いています。11月20日に予定されている米エヌビディアの決算発表が、当面の市場の焦点となっています。また、いわゆるトランプ・ラリーが一巡したことで、市場は新たな相場の方向性を探る展開となっています。

いいなと思ったら応援しよう!