宿泊者は要注意！ベトナムの隠しカメラ問題が浮き彫りに

2024年8月3日 20:00

ベトナム1,395日目です。

①カメラが多数見つかり、公衆の怒りと被害者の不安が高まる
②隠しカメラは日用品に偽装され、120万ドンから160万ドンで購入可
③隠しカメラの使用により被害者のプライバシーが侵害

動画（約4分）

ベトナムで多くの隠しカメラが発見され、公衆の怒りと被害者の不安が高まっています。被害者たちは、自身のプライバシーが侵害され、敏感な画像がソーシャルメディアで拡散されることを恐れています。

隠しカメラは公然と販売されており、多くの種類があります。Tuoi Tre（青年）新聞の記者が「隠しカメラ」や「偽装カメラ」で検索すると、多くの販売グループが見つかりました。

ハノイのカメラ店に連絡すると、店員がソケット、電球、電話充電器、ペンなどの日用品に偽装されたカメラを紹介しました。これらのカメラは小さくて発見が難しく、ユーザーはスマートフォンと接続して録画映像を直接確認できるようになっています。

価格は画像の質と偽装レベルにより、120万ドン（約47ドル）から160万ドン（約62.4ドル）まで幅があります。特に電球とソケットに隠されたカメラがよく売れているとのことです。

アテナサイバーセキュリティトレーニングセンターのヴォ・ド・タン氏によれば、人々は変態的な趣味を満たすため、あるいは外国のウェブサイトに映像をアップロードしギャンブルや賭博広告に利用するために隠しカメラを使用しています。

これらの行為は被害者のプライバシーを重大に侵害し、公開されると被害者は鬱病に陥ったり、自殺を試みたりすることがあります。新しい場所に到着した際には、煙探知機、電球、テレビ、ソケットなどを注意深く点検し、疑わしいものがあればすぐに立ち去るか、地元当局に報告することが勧められています。

ハノイ弁護士会のダン・ヴァン・クオン弁護士によると、個人情報の収集や無断録音・撮影は違法であり、隠しカメラを設置した者には300万ドンから3000万ドン（約117ドルから1169ドル）の罰金や刑事訴追が科されます。

最近ではホテルや寄宿舎で偽装カメラが多数発見され、公衆の懸念を引き起こしています。地元当局と警察はモーテルや寄宿舎を点検し、所有者に隠しカメラを設置しないように義務付けるべきであり、違反者には厳しい罰則を科す必要があります。

FPTショップの技術サービス・保証センターのレ・チャン・ハ氏によると、小型カメラが市場に溢れており、様々な物品に仕込まれています。照明を消してスマートフォンの懐中電灯を使い、怪しい場所をスキャンすることが推奨されています。

時計、写真立て、鏡、本、電子機器などをチェックすることが重要です。偏光眼鏡を使うとカメラの光を検出でき、Hidden Camera Detector、Fing、Glint Finderといったアプリを利用して隠しカメラを検出することも可能です。

Wi-Fiに接続されているデバイスをチェックするのも一つの方法で、隠しカメラはしばしばインターネットを必要とします。

最近では、ファッションインフルエンサーのチャン・ブイ氏がホーチミン市のスタジオのトイレで隠しカメラを発見し、警察に報告しました。

ハノイの寄宿舎でも女性入居者の部屋に隠しカメラが発見され、多くの関心を引いています。ハノイのカウザイ地区では、女性学生が入浴中の映像を秘密裏に撮影された事例も調査されています。