求刑26年のFLC元会長｜チン・ヴァン・クエット氏に21年の懲役刑

2024年8月7日 20:30

ベトナム1399日目です。元FLC会長、バンブーエアラインの社長に求刑26年の裁判が行われていましたが、懲役21年となりました。

①クエット氏は懲役21年の判決
②詐欺と株式市場操作の罪
③横領や詐欺が横行している印象

動画（約2分）

ベトナムのハノイ市人民裁判所は、FLC元会長のチン・ヴァン・クエット氏に対し、詐欺と株式市場操作の罪で合計21年の懲役刑を言い渡しました。

詐欺と株式市場操作の罪：クエット氏は詐欺と株式市場操作の罪でそれぞれ18年と3年の懲役刑を受けました。
詐欺の手口：クエット氏は2014年から2016年にかけて、資本金を不正に膨らませるための書類を偽造し、Faros社の株式を売却することで約3,600億ドンを不正に取得しました。
株式市場操作：2017年から2022年にかけて、クエット氏は妹のチン・ティ・ミン・フエ氏と共謀し、4つの株式コードに対して市場操作を行い、約700億ドンの不正利益を得ました。

裁判所は、クエット氏と他の被告に対し、詐欺行為によって取得された約1,785億ドンのうち、既に264億ドンが返済されたと認め、残りの額を返済するよう命じました。また、株式市場操作に関連して約684億ドンの賠償も命じました。

この事件は、ベトナムの投資家や株式市場に大きな影響を与え、投資家の信頼を損なう結果となりました。また、ベトナムのビジネス環境と法的システムの透明性に対する懸念を引き起こしました。