日経平均4万円台復帰!半導体関連銘柄とサービス業が牽引、注目の決算発表も
本日の日経平均株価は、米国ハイテク株高を受けて477円高の39,849円で寄り付きました。
その後、上げ幅を拡大し、午前10時14分には719円高の40,091円まで上昇して2ヶ月ぶりに4万円台を回復しました。
後場は39,900円を挟んでもみ合いとなりましたが、最終的には476円高の39,849円で取引を終えています。
新興市場では、東証グロース250指数が0.5%高となり、3日ぶりに反発しました。
【半導体関連銘柄の動き】
半導体製造装置メーカーのアドバンテストは、外資証券が目標株価を10,500円に引き上げたことが好感され、一時5.5%高まで買われました。
同業の東京エレクトロンは0.6%高、ディスコは1.5%高と、半導体関連銘柄が全般的に堅調な値動きとなりました。
米国ハイテク株高が追い風となっています。
【注目の個別銘柄】
中部電力は、国内証券会社による投資判断と目標株価の引き上げを受けて4.5%高でした。
財務健全性の高さと配当利回りの魅力が評価されています。
一方、くら寿司は2024年10月期の業績予想が市場予想を下回ったことと、2025年4月30日を基準とする株主優待の廃止発表により、一時17.5%安まで売られ、年初来安値を更新しました。
オンラインゲーム開発のgumiは、第2四半期決算で1億7,900万円の営業利益を計上し、前年同期の赤字から黒字転換を達成したことが評価され、15.2%高で取引を終えました。
バーチャルユーチューバーのマネジメントを手掛けるANYCOLORも、中間決算で増収増益を達成し、3.2%高で6日連続の上昇となりました。
【為替市場の動向】
為替市場では、米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、円相場が大きく変動しました。
ブルームバーグによる日銀の金融政策に関する報道をきっかけに、円相場は一時151.00円まで急落した後、152.80円まで急騰しました。
また、豪ドルは中国の金融緩和方針の発表を受けて2.3円近い上昇を見せた後、利益確定の売りで調整する展開でした。
【今後の見通し】
来週は主要中央銀行の政策決定会合が予定されており、特に米連邦準備制度理事会(FRB)による12月の利下げ観測が強まっています。
国内では日銀短観の発表が控えており、年度末までの企業の業況感が注目されます。
これらの指標や政策動向が、今後の市場の方向性を左右する可能性があります。