[2024/06/06]非正規のゴミ拾い労働者がプラスチックゴミの30%を収集|労働者保護の重要性
ベトナム1337日目です。
①非正規のゴミ拾い労働者が重要な役割を果たす
②収入が不安定で政府は投資が必要
③法制度の不備や政府機関の腐敗も課題
動画(約1分)
非公式廃棄物労働者の現状
ベトナムでは、非公式廃棄物労働者(IWWs)が廃棄物の回収、転送、事前処理に重要な役割を果たしています。特に女性が大部分を占めるこの労働者たちは、サーキュラーエコノミーの推進において欠かせない存在です。しかし、彼らの労働条件は厳しく、社会的保障も欠如しています。
労働条件の改善に向けて
国際自然保護連合(IUCN)ベトナム代表のジェイク・ブルナー氏は、「非公式労働者を公式の固形廃棄物管理システムに組み込むことが必要」と強調しています。そのためには、廃棄物の分別、政府の投資、反リタリング規則の強化が必要です。これにより、労働者の生活改善と廃棄物管理の効率化が期待されます。
政府の役割と投資の必要性
統計によると、ベトナムでは非公式セクターが30%以上のリサイクルプラスチックを回収しており、地方自治体の財政負担を軽減しています。しかし、法制度の不備や政府機関の腐敗が課題となっており、建築許可やビザ取得においても裏金が必要なケースが多発しています。これらの問題を解決するためには、透明性のある制度改革が求められます。
非公式廃棄物労働者の重要性
廃棄物管理の改善には、非公式労働者の声を反映し、彼らをシステムの一部として認識することが不可欠です。例えば、南部クイニョン市では、700-800人の廃棄物収集労働者が活動しており、その役割は重要です。しかし、社会的な認知度の低さやネットワークの欠如が課題です。
まとめ
非公式廃棄物労働者は、廃棄物管理の一環として不可欠な存在であり、持続可能なプラスチック循環を実現するための鍵となります。政府と民間セクターが連携し、労働者の生活向上と環境保護を同時に進めることが求められます。
参照
Stakeholders discuss raising awareness, promoting role of waste pickers in Vietnam
https://tuoitrenews.vn/news/society/20240310/stakeholders-discuss-raising-awareness-promoting-role-of-waste-pickers-in-vietnam/78688.html