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[ベトナム1007日目]VAT減税8%によるビジネスや消費への影響とは?

2023年の付加価値税(VAT)減税について

2023年6月30日付で、付加価値税(VAT)の2%減税に関する44/2023/ND-CPが発行され、7月1日から有効となりました。この政令には以下の主な内容が含まれています。

VAT減税の適用範囲と対象外の商品・サービス

  • 2023年7月1日から2023年12月31日まで、法令上VATが10%適用されている商品・サービスに対して、VATが2%減税され8%となります。ただし、政令の付録に記載されている商品およびサービスは減税対象外となります。

減税対象外の商品・サービスには以下が含まれます

  • 電気通信、情報技術、財政金融活動、銀行、証券、保険、不動産業、金属、金属製品、鉱業製品(石炭鉱業を除く)、コークス、精製石油、化学製品、アルコール・たばこなど、特別消費税が課税される商品およびサービスです。

VAT申告と企業への減税メリット

直接法を適用している企業の場合、VAT申告時には売上(課税対象額)に法令による税率を乗じたVAT相当額を20%減額することができます。

インボイスの修正と調整インボイスの作成

2023年7月1日以降に、減税対象となる商品・サービスについて減税を適用せずに発行されたインボイスには、インボイス・証憑に関する法律に基づき、調整インボイスまたは差し替えインボイスを作成することができます。

売り手は調整インボイスまたは差し替えインボイスに基づき、売上VATの調整を行い、買い手は仕入VATの調整を行う必要があります。

VAT申告書へのフォーム添付の要件

企業はVAT申告書の提出時に、減税対象となる商品およびサービスの申告リストが規定されたフォーム(付録IV)を添付する必要があります。

以上のオフィシャルレターから、2023年6月30日以前に発行されたインボイスについては、サービスの完了などが2023年7月1日以降となる場合でも減税は適用されず、インボイスの修正も不要と解釈されます。

2023年7月からのVAT減税:財政政策による景気支援

ベトナム政府は、2023年7月1日から12月31日までの期間に、付加価値税(VAT)の税率を現行の10%から8%に引き下げることを決定しました。この措置は、経済成長の減速を受けて、財政政策によって景気を下支えするためのものです。

減税対象と対象外の商品・サービス

VAT減税の対象は、金融、不動産、金属、石油など一部の商品やサービスを除いた、標準税率10%が適用されているものです。ただし、政令の付録に記載されている商品やサービスは減税の対象外となります。

自動車登録料の半減も実施

また、VAT減税と同じ期間に、国内で組み立てられた自動車の登録料も半額になります。自動車にはVAT減税が適用されないため、この措置によって国産車の販売促進が図られることになります。

以上が2023年のVAT減税に関する重要なポイントです。これにより、VATの税収は減少する見込みですが、経済への支援効果や消費拡大が期待されています。ベトナム政府は、今後も経済状況や歳入などを考慮しながら、適切な対策を検討していく予定です。

参照


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