日本で旅行しないベトナム人が増加中｜日本へのウェルネスツーリズム急増
①ベトナム人のウェルネスツーリズムが日本で急増中
②日本政府の新たな政策で旅行が容易に
③2023年には数千人のベトナム人が日本への医療旅行
動画（約3分）
ベトナム人の日本へのウェルネスツーリズム急増
近年、ベトナム人の間で日本へのウェルネスツーリズムが急速に人気を集めています。以前は、予約の難しさやビザ取得の問題、高額な費用、情報不足などから日本への医療目的の旅行は困難でした。しかし、日本政府が医療旅行者を引き付けるための新たな政策を展開したことで、状況が大きく変わりました。
新型コロナウイルスの流行後、人々の健康への関心が高まり、ウェルネスツーリズムの需要が増加しています。日本の医療機関、ホテル、航空会社との提携により、ベトナム人観光客は簡単にウェルネスツアーを予約できるようになりました。さらに、日本のビザの有効期間が3年間に延長されたことも、旅行をより便利にしています。
2023年には、ベトナム人の日本への医療旅行者が数千人に急増しました。ツアー料金は6,000万〜6億ドンで、幹細胞療法を含む高級ツアーは13億ドンにもなります。人気のある医療サービスには、一般検診、がん検診、全身透析、幹細胞療法などがあります。
日本の医療サービスの特徴と今後の展望
日本には多くの医療センターがあり、終末期患者の治療施設も充実しています。ベトナム人患者は国立病院だけでなく、私立病院やクリニックでも先端的な検査やスクリーニングサービスを利用できます。
今後は、美容医療や再生医療以外のサービスも拡大される予定です。また、東京だけでなく、関西（大阪）や北海道でもサービスが提供される計画があります。
ウェルネスツーリズムの重要性と課題
専門家は、ウェルネスツーリズムのさらなる拡大が必要だと指摘しています。ベトナム人の所得向上に伴い、先進医療国での医療サービスへの支出意欲が高まっています。日本は、シンガポールやタイに次ぐ新たな選択肢として注目されています。
一方、ベトナムも医療目的の外国人旅行者の受け入れを増やしており、年間20億ドルの収益を上げています。しかし、ベトナムの医療サービスは良質で競争力があるにもかかわらず、外国人旅行者に十分認知されていないという課題があります。
ベトナムの旅行会社も、ウェルネスツーリズムなどの新しい観光モデルの提供を始めています。今後は、ベトナムの高度な医療技術や優秀なスタッフ、東洋医学的療法の魅力を外国人旅行者にアピールすることが重要になるでしょう。
参照
Thousands of Vietnamese flock to Japan for wellness tourism
https://vietnamnet.vn/en/thousands-of-vietnamese-flock-to-japan-for-wellness-tourism-2221362.html