市場動向速報：円高進行で企業業績への影響に要注意
市場概況：慎重な展開で反落
日経平均株価は、前日からの流れを引き継ぎ、慎重な展開です。
朝方は38,205円で始まり、10時前には37,986円まで下落、38,000円を割り込んだ場面では買い戻しの動きも見られました。
終値は38,208円で、141円の下落で取引を終えています。
円高の影響：自動車関連株に売り圧力
円高ドル安の進行が、輸出関連企業の株価に影響を与えています。
自動車メーカーへの影響が顕著で、日産自動車が4.5%下落して年初来安値を更新。
格付け会社による見通し引き下げも重なり、売りが加速しました。
同業のトヨタ自動車、SUBARU、三菱自動車も2%前後の下落となり、為替動向への警戒が必要です。
注目の好材料：企業価値向上への取り組み
明るい動きも見られました。
東京瓦斯は資産効率改善への取り組みが評価され、4.4%上昇して年初来高値を更新です。
三菱UFJフィナンシャルグループはウェルスナビの買収報道を受けて1.3%上昇し、個人向け投資サービスの強化が期待されます。
金融セクターの動き：物価上昇で収益改善期待
東京都区部の消費者物価指数が予想を上回る2.2%となり、金融政策の転換期待が高まります。
千葉銀行（4.2%高）、しずおかフィナンシャルグループ（2.7%高）など、銀行株が買われました。
今後の注目点：景気動向を見極める局面
30日に発表される7～9月期の法人企業統計は、企業の設備投資動向を示す指標です。
米国ではブラックフライデーとサイバーマンデーを控え、消費動向にも注目が集まっています。
小売業界の売上動向は、年末商戦の行方を占う重要な指標となるでしょう。
VOICEVOX:もち子さん(cv 明日葉よもぎ)
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