ハノイ、大気質が世界最悪に|PM2.5増加で健康被害の懸念高まる 2 VIETBIZ INSIGHT | ベトナムニュース 2024年12月31日 02:33 【30日朝のハノイ、世界最悪レベルの大気質】ハノイでは2025年12月30日の朝から午後5時ごろまで、大気質が急激に悪化しました。大気質計測アプリ「IQAir」によると、最大240AQIを記録し、イラクのバグダッドやバングラデシュのダッカを上回りました。夕方以降は指数がやや低下したものの、依然として健康被害のリスクが続いています。【アプリ「Pam Air」の地点別数値】IQAirに加えて、Pam Airでも汚染度合いが計測されています。Dong Anhで269AQI、Chua Lang・Dong Daで251AQI、Doi Can・Ba Dinhで285AQI、Phu Dong・Ba Viで242AQIをそれぞれ観測しました。多くの地域が「紫色(レベル5/6)」に達し、さらにQuang Khanh・Tay Hoは「茶色(レベル6/6)」となり、警戒が必要でした。【PM2.5が中心の汚染原因】ベトナム環境省(Bộ Tài nguyên và Môi trường)の発表によると、ハノイの大気汚染は主にPM2.5によるものです。交通や道路粉じんが58~74%、工業分野が14~23%、農業が3.4~18.9%という割合で、家庭や焼却からの排出は小さいとされています。周辺地域の建設工事や産業活動が重なり、濃い粉じんがハノイ全域を覆う要因です。なお、元のデータでは中国からの越境汚染に関する記述は見当たりません。【健康面へのリスクが高い理由】PM2.5は粒子が非常に小さく、肺の奥まで入り込みやすいといわれます。慢性閉塞性肺疾患や喘息、心疾患、脳卒中など、幅広い病気を引き起こす可能性があります。深刻な場合はがんに至る危険性もあり、皮膚や眼、神経系、免疫系にも影響するため、“見えない殺し屋”と呼ばれています。【当局の対策および注意喚起】ハノイ都市環境会社は道路洗浄を増やし、粉じんを低減する対策を実施中です。あわせて「phao xa suong mu」(フォグキャノン)による粉じん拡散の抑制方法を検討しています。衛生管理当局は公共交通機関の利用や屋外運動の自粛をおすすめしており、やむを得ず外出が必要な場合はマスクを着用し、窓やドアを閉めて屋内への汚染空気流入を防ぐよう呼びかけています。【まとめ】ハノイではPM2.5を中心とする大気汚染が深刻化しており、今後も継続的に注意が必要です。バイクや工場の規制を無計画に制限するのではなく、環境改善の投資を政府として対応しなければ、大気は変化できません。国費を利用してガソリン車や工場の排気口へフィルタを着用すればいいわけですから、対応可能なものを放置し過ぎです。もし、目下の対応ができないのであれば、必要な場所に公的な交通機関を現状のバスのような不便なものでなく、定時に定額で停留所が分かりやすく運行すべきだと感じました。 #ベトナムニュース #ハノイ #世界最悪 #世界ワースト #pm25 いいなと思ったら応援しよう! チップで応援する #ハノイ #大気汚染 #ベトナムニュース #PM25 #世界最悪 #世界ワースト 2