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[ベトナム1030日目] VAT申告における重要なポイント!ベトナムの減税「政令44」の概要

2023年7月12日、「8723/CTTPHCM-TTHT」により、「政令44/2023/ND-CP」に基づいて、付加価値税(VAT)が2%に減税となる商品やサービスについて、VAT申告時の留意点がホーチミン市の企業に向けて案内されました。

控除法を適用している企業の義務

控除法を適用している企業は、インボイスの税率欄に8%と記入し、減税後のVAT額を表記できます。

直接法を適用している企業の義務

売上(課税対象額)に税率を乗じたVAT相当額を20%減額して申告納付できます。インボイスの金額欄には減税前の金額を記入し、商品やサービスの合計金額欄に、売上に対し税率を乗じたVAT相当額を20%減額した金額を記入します。「議決101/2023/QH15に基づき、売上による税率を乗じたVAT相当額より、○○○○ドン(減税分)減額した。」という内容も記入が必要です。

また、減税対象となる商品やサービスと減税対象外の商品やサービスは同じインボイスに記入し作成することができます。企業はVAT申告の際、「政令44、付録IVに規定されたフォーム(減税対象となる商品やサービスの申告リスト)を添付して提出する必要があります。

上記の内容はホーチミン市に所在する企業に向けたものですが、2022年のVAT減税時には全国的に適用された内容と一致しています。ホーチミン市外の企業も、自社を管轄する税務局の案内を確認のうえ、適切にVATインボイスを発行し申告する必要があります。

さいごに

ベトナムでのVATを含む納税手続きは各行政当局ごとに回答が異なる場合があります。一方、本記事で説明したようにホーチミン直轄市ではオフィシャルレターにて示された方法があります。

様式が示されている場合には従う必要があるため、減税対象の商品やサービスを取り扱う事業者は注意が必要です。アルコール飲料はVAT10%で、料理はVAT8%といった運用は既に始まっています。

その他にも規定されたフォームを添付して提出する必要があるため、VAT
の減税対象の商品やサービスを取り扱う際には申告納税も注意しましょう。

ではまた。
ありがとうございました。

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