ベトナムの有望な「ごみ処理問題」を解説!
はじめに
ベトナムの人口は年々増加しており、2040年には日本を追い抜くと言われている。それに伴い、経済発展が著しい。都市化や工業化が急速に進んでいるため、まさに新興国といえる。しかし、生活様式の変化や消費の拡大の裏には廃棄物処理のインフラ整備が追いついていなったのである。今回はベトナムのごみ問題について解説する。
ごみの分類について
ベトナムの廃棄物は大きく分けて4種類
生活廃棄物:日常生活で生じる廃棄物
産業廃棄物:事業活動によって生じる廃棄物
建築廃棄物:建設、改築、解体工事によって生じる廃棄物
医療廃棄物:医療行為によって生じる廃棄物
ベトナム天然資源環境省、環境総局によると生活廃棄物と産業廃棄物の量が特に多いと言われている。
都市部と農村部での排出量
農村部の人口は都市部の2倍であるが、廃棄物の排出量は都市部が国内の55%とはるかに多い。中でもホーチミン市とハノイ市の排出量は国内の33.6%と圧倒的割合を見せている。
廃棄処理方法
ベトナムの廃棄物処理施設数は1322であり、内訳は埋め立て場68.4%、廃棄物焼却炉28.8%、コンポスト処理2.8%。
埋め立て
莫大なコストがかかる上に環境汚染につながっていく。近隣の住民からの抗議も見られるため、この処理方法は変革が必要だと思われる。
焼却
ベトナムでは大半の焼却炉が技術の要件を満たしていない。人材育成や正しい機械操作、メンテナンスコストの低下など問題は山積みである。
コンポスト処理
これは有機性廃棄物を微生物肥料に変換する方法である。一見環境に優しく見えるが、この方法は世界では禁止することが推奨されている。なぜなら、セルロース繊維が多く含まれ、これが土壌の呼吸能力を低下させる。
今後のベトナムのごみ処理問題
廃棄物処理市の発展には3つのポイントが関わってくる。
1、高度な廃棄物処理技術が求められている
2、ベトナム人は日本の技術を信じている
3、ベトナム政府は廃棄物処理問題に積極的
最後に
今回はベトナムのごみ処理問題について簡単に解説した。
詳しくはこちらの記事を参考にしていただきたい。
ベトナム廃棄物処理市場の考察|最新動向と将来予測 | VietBiz(ベトビズ)
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