被害者
ぼくはいい被害者だ。
東京CCという会社はぼくに間違って振り込みをした。
いきなりぼくに電話をかけてきた。
謝るわけではなく。
振り込んでほしい。
と。
ぼくは何のことかわからない。
通帳記入をしていないからだ。
ぼくviento と viewさんを間違えて。
ぼくはこの東京CCという会社は知っていた。
何年も何年も前に知人に頼まれ仕事をした事がある会社だ。
電話口で謝るわけでもなく当然のように振り込んでほしい。
と。
通帳記入をするまでぼくは何のことだか全くわからなかった。
ぼくはいろんな人に相談した。
ぼくの街の弁護士
ぼくの街の行政書士
銀行
知人
などなど
東京CCは顧問弁護士を使って裁判をした。
単なる事務員のミスで。
裁判所の書記官の男性があなたは悪くない。
被害者だ。
ここ裁判所に来て後々もめなくて済んでよかった。
あなたは正しい判断をした。
と。
ぼくが東京CCに振り込み返金することは簡単だ。
後々トラブルになりたくない。
金額が違う。
とか。
なぜ担当の僕に振り込まないのか。
とか。
振込先が違う。
とか。
いちゃもんを付けられても困る。
ぼくは責められたくはない。
それこそ本当のオレオレ詐欺になる。
ぼくに謝りもしないで。
返金するのが当然のこと。
と。
裁判になる前
この東京CCという会社は新宿の顧問弁護士を使いぼくに脅しのような文章を送ってきた。
今話題の過払金のような文言で。
過誤払金
と。
今回払わなければ法的手段に出ます。
とぼくを脅してきた。
裁判になればぼくの言いたいことは言える。
東京CCは一方的にぼくに手紙を送ってはくるが。
ぼくは裁判になればどうなるかわからない。
でもぼくは言いたいことがたっぷりある。
裁判の結果
馬鹿な東京CCという会社にこの97000円から交通費と振込手数料を引いて振り込むことになった。
もちろんぼくは大赤字。
あちこちに相談したからだ。
ぼくの時間を使って。
こんなくだらないトラブルから本当のオレオレ詐欺にならなくて済んで本当に良かった。
今回ぼくが裁判所に行かなければ今回の97000円と裁判費用をぼくはこの憎たらしい東京CCに払わなくてはいけなくなるところだった。
ぼくは期日ぎりぎりに振り込んだ。
裁判所が送ってきた口頭弁論調書に記載されている金額を。
この東京CCという会社の口座に振り込んだ。
ぼくは間違えると困るので銀行の窓口の行員さんに手伝っていただいた。
ぼくの名前を入れるところにカタカナでアヤマレと入れてやった。
ぼくの名前がなくても金額を見ればぼくだとわかるだろう。
何か言われてもぼくには振り込んだ証拠はある。
この馬鹿な東京CCという会社の事務員はviewさんに振り込むところを間違えてぼくに振り込み。
郵便代、顧問弁護士代、裁判費用などなどをかけた。
事務員のくだらないミスで起きたことを。
企業にとってたいした金額ではないだろうたった97000円ほどの金をやっと東京CCは取り返した。