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恋い焦がれる朝食
田舎に暮らしていても、街に暮らしていても、ひまでも、いそがしくても、うっとりするようなすばらしい朝食の時間はきっと過ごすことができる。それは自分の気持ちを満たすというただそれだけのものであって、それ以上でも以下でもない、無駄だらけの、でも必要な時間。
私の人生の大半はそんな無駄な時間でできています。
朝食について「いそがしくてゆっくりたべられない」なんて思ってしまう場合は、一旦立ち止まって自分の人生を見つめ直す時なのかもと私は思います。
そんなわけで、人生をも左右する私の朝食のために、努力を惜しんではいられません。おいしいパンやコーヒー豆をもとめてあちこち走ったり、日頃からアンティークショップや雑貨屋さんをまわって、かわいいうつわパトロールだってしておかなければいけない。そうそう、おいしいバターや、すてきなチーズを探しておくこともすごく重要。
また、おいしいパンをお店で買うのは容易いけれど、スコーンやパンケーキなら家で焼いてしまうこともおすすめ、経済的だし、自分好みのおいしさを確実に作ることができるし、焼きたては言うまでもなくおいしい。
私はおきまりのスコーンのレシピを持っていて、それはクラシックな英国風というよりはアメリカのビスケットに近いと思う、さっくりふんわりして、粉の味わいとバターの香りが最高なのです、友人たちに振舞っても大好評。パンケーキも自分のレシピがあって、こちらは地元産のおいしい粉を使うとふかふかに仕上がる。ちなみにパンも、捏ねずに作る極めてシンプルなレシピを持っているのでたまに思い立って作ります、すごく余裕があれば天然酵母も。
なんてここまでパン食の欧米人みたいに書いたけれどわたし、実は小麦ばかりたべているといつの間にか身体の調子が傾いていることがおおいので米は必須なのです、小麦がこんなに好きなのに、悲しい。けれど、それでも焼きたてのパンとバターの香りは捨てられない、なければとても寂しい。
人生、ほんとうにすきなものと、必ずしも結ばれるわけではないのかもしれないなんて思う。そんなわけで今朝も私は恋い焦がれる朝食時間をせっせとたのしむのです。
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ビターなチョコスプレッドはこだわりの自家製。
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