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#私が見たゆめのせかい「きっと君を探してしまう」
ゆめのさんの作品「きっと君を探してしまう」を見たときに感じた既視感。
とても穏やかで、それでいて懐かしくて…。
きっと君を探してしまう pic.twitter.com/TZS3dUsCL4
— ゆめの (@yumeno_art_) June 1, 2020
今から約20年前。気がつくと、この夜空の中に私はいた。
暖かい風が吹く、とても静かな夜で。
屋敷林に囲まれた山居村の上空を、身ひとつで低空飛行していた。
ここを飛ぶのはもう、何度目になるのだろう。
眼科に見える屋敷林からは
深夜というにはまだ早い時分だったのかもしれないけれど
人の気配も営みも消え失せ
只々、静寂が闇を包み込む。
でもそこには無とは違う
人々の思いやりや血流の
温かさを含んでいて。
そんな夜空を飛んでいたんだ。
ただ、あてもなく。
上空に行きたかったら
体の向きを変えるだけ。
自分の意思だけで
どこへだって飛べる。
そう、まるでそれは
自分の魂の片割れである
ツインレイを探しているように。
あれから長い年月が経ち
もう夢を見ることはなくなったのだけれど
以前、テレビでやっていた「天気の子」の予告を観ながら不意に
あの、夜空をリアルに飛んでいる記憶が蘇り
そのとき、私の思考に入ってきたのは
「龍の記憶」
という言葉。
嗚呼、そうだったのか。
すべてが腑に落ち、つながった。
☆
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