雪-note

【過去作】詩…「雪」【無料解説書付き】

雪が降るとき、音は一切しない。
雨のように、耳障りな音はしない。



それを人々は、しんしんと降ると呼んでいるけれど、
無音は、無。
無ならば、何も言わなくていい。
言う必要が無い。



それでもなお、銀世界は出来上がるのです。

画像1



初公開:2014年12月6日
photo by 写真AC https://www.photo-ac.com/main/detail/554292



解説

処女作「聖夜」を書いてから、日にちで言うと1週間後、12月になり本格的に冬になった頃に書かれた詩です。
私の住んでいる場所は、1年に1回雪が降るか降らないかの場所なのですが、珍しく雪が降って。
確か結構雪が積もっていたりしたので、その光景を見ながら書いた記憶があります。

なんか読んでると雨が嫌いなんかって感じがしますが笑
特にそういうわけじゃなくて、あくまで対比で書いたのだと思います。

ちなみにですが、私は雷恐怖症で、その影響で雨の音を聴くと雷を連想してしまって怖くなるのですよ。
雨の音で夜眠れないこともあったり。
だから雨自体に憎しみはございません。笑

雨は降っている時に音がするけれど、
雪は降ってることすら気づかない無音で、一晩降りしきって朝目を開ければ、そこは銀世界!
そんな雪の日の朝が好きだったりして、その思いを込めて書いた気がします。

また、私の母親の実家が北陸なので、冬に帰ると大雪を見たりしていたのですけれど…
最近はあまり見なくなったというか、そんなにひどい降り方をしなくなった感じがします。

だから、もはや夢幻のようです。笑



続いてイメージ写真の解説です。

なかなか良い雪道の写真ですよねー!
詩や解説にもあるように、まさに"銀世界"だし、
暗くてうっすらと靄がかかった感じだから、憂いを帯びた感じもして。

残念ながらこの写真を探していた時の記憶はないのですが、
"雪"って検索したら絶対たくさん出てくるだろうに、よく的確な写真を見つけたなって。

「聖夜」の時同様、初期の詩にはイメージ写真が無く、
写真を探したのは書いた当時ではなくてその何年か後なのですが、
初めて詩を書いた"過去"の私、そしてこうして解説を書く"未来"の私のイメージと見事に合致して、まるで記憶が一つに結びついていたかのよう。

それぐらいぴったりな写真だと思いました。



以上、「雪」の解説でした。
購入して読んでくださり、ありがとうございました。


2019年8月8日
Victoria-Black Rose

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