嬉しかった。 この一言に尽きる。 検査の前日不安で死にそうだった。ついに自分の病気の程度がわかる。もし結果がひどかったらどうしよう。この5年間は無駄になるのかな。どんだけ冷静を保とうとしても、体は正直で吐き気が止まらなかった。胃薬を飲んでどうにか治った。 当日の朝、緊張しすぎて何も覚えてない。車で親と何を話したか、自分は何をしていたか。 でも心の中では『良くなっているはず』そう、どこか確信していた。 この5年間、リハビリの量はだれよりもやった。自分が一番だって心の底から言い切
12月23日 『スノードームの中に閉じ込められた』 そんな感覚が全身から伝わってきた。病室から眺める雪がいつもよりもゆっくりと鮮明に見えた。 個室で広いはずの部屋なのに、外を眺めていると部屋の中が閉鎖的な空間に見えて、スノードームの中で一人中央に立っている自分が連想された。 街中はクリスマスシーズン真っ只中。そんな中、自分は病気の治療のために6回目の入院をする。ここまで来れば、『入院が嫌だ』『治療が嫌だ』なんて思いはまったくなく、『早く良くなってほしい』『健康になりたい』そん
特発性後天性全身性無汗症 少しでも動いたら熱と蕁麻疹、太陽の光浴びると熱と蕁麻疹。現状こんな毎日です。 どんなに気合で頑張っても病気は治らない。努力しても報われない日々。治療法もない。 前みたく友達とただご飯に行ったり、朝までバスケしたり、ボーリング行ったり、旅行に行ったり、そんな事もできない。大学4年間で必死に勉強して目指した理学療法士だってこのままだと働くことができない。こんな失うことが多い日々にほんとに絶望する。 でも昔から負けず嫌いな自分は、他の人が大学や就活、仕事
