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ノーベル平和賞

 核の理想と現実。核などなければないにこしたことはない。核兵器が何故生み出されたか。私達はこの悪魔の兵器について回顧しなければならないだろう。
 核には3通りの考え方がある。核を持たない、作らない、渡さない理想的な平和主義者と、核を保有し、世界の覇権をとる帝国主義者たちと戦争の抑止力としていわば核兵器をもつ平和主義者たちの考え方である。それぞれの思考に至る経緯は人それぞれである。理想的な平和主義者たちは核兵器によって
自国の国民が大量虐殺された歴史を持つ。彼らは核兵器使用者を弾劾するのでなく、核兵器そのものを諸悪として世論とした。帝国主義者たちは国際社会の現実(リアリズム)を知っているので、何十年という計画で侵略を考えているのである。それを知っている日本の保守主義者は核兵器を持てと主張しているが、日本はアメリカの足枷があり、そのような行為は認められない。だから日本はアメリカとは袂をわかつべきだ、という主張があるがそれもグローバリズムという相互に経済に依存している現代ではなかなか踏み切れないという「現実」がある。ではその「現実」を解体し、再構築するにはどうすればよいか?世界を解体し、再構成するにはどうすればよいか? 
 資本主義というゲームから、グローバリズムというゲームから降りるという選択肢だ。私は今の日本はいい機会だと思う。「鎖国」ということを昔の日本人はやった。そのようなバキバキの鎖国でなく、ソフトな鎖国をやっていけばよいのだ。

 アメリカやロシアや中国や北朝鮮にとって日本が核兵器を持たないことは非常に都合が良い。核兵器を持たないということは侵略するには非常に都合がいい。何も抑止がないということはセキュリティーのない住宅と一緒で窃盗し放題でそれと同じことである。

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