
調和
何かを聞いてて感じる季節感って
多分にその時の状況次第なんだろうけど
大好きなヘンデルのオンブラ•マイ•フ(Ombra mai fu)を聞いてて
なんか秋にぴったりって
ちょっと冷たくて湿気を含んでて
でもどこまでも透明な空気っていうのかな?
空も色が浅くて澄んでる季節だよね
そこに太陽が差し込んでて
色とりどりの紅葉した林か森の中
葉っぱの散る音が聞こえてくるくらい静かで
ここに澄んだ小川のせせらぎが混じるのが
私の聞くラフマニノフかな?
大音声な印象の作曲家かも知れないけどさ 笑
実際は静かで繊細な人だったと思う
情動の深さは本人のエネルギーの本質だったんだろうね
話が逸れたな
クラシックって、
今ならコンサートホールやオペラハウス
王侯貴族の時代なら宮廷や庭園
なんかで演奏されて
自然とは全く反対のところにある様な物みたいな感じだけど
本当は逆だよね
日本語にはない韻を踏む言葉の流れが綺麗だから
イタリア語の歌詞を載せておこう
英訳もね、あるにはあるんだけど
すっごく微妙 笑
こう言う時なんだよね、
言葉って難しい
でもって
クラシック音楽って
英語圏の音楽ではなかった事
英語が今の形になって普及したのは
ごくごく最近だって事
いいとか悪いとかじゃなくってね
英語にも美しい詩や文学は一杯あるし、
特に古い英語は美しんだけど
日常用語化した現代英語も
本来の姿を変えた現代の道具なのかも知れないと思う
Frondi tenere e belle
del mio platano amato
per voi risplenda il fato.
Tuoni, lampi, e procelle
non v'oltraggino mai la cara pace,
né giunga a profanarvi austro rapace.
Ombra mai fu
di vegetabile,
cara ed amabile,
soave più.
クセルクセスといえばペルシアの英雄
確かお墓に行ったな
史実とか真実を脇に置いておいて
ずっと繋がってきた時間の中で
人の命の循環を感じる所だったと思う
悠久ってさ
人も含まれてるんだね
今年はいつになく秋が長くて暖かくて
いい感じ
Handel; Ombra mai fu from Opera Serse(=Xerxes)
Lucia Popp (sp)
冒頭の写真は LA Jak さんからお借りしました