PianoBee

カナダからブンブンブン🐝音楽のお話を不定期更新中 ホームページはこちらから: https://mdapianoacademy.wixsite.com/website-1

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最近の記事

「師」である人に恵まれる、とは?

別に何かを学んだことなんかなくっても みんな学校に行ったことあるから 先生との相性 ってなんとなくわかるよね みんな生まれ持った性質があるから その組み合わせが 心地よいか ふん、まぁ… って思うかの「差」 程度のものね、本当のところは 「私」っていう存在とは かけ離れていて それを損なってしまう関係は 時折魅力を湛えて微笑むから 実際トリッキーなんだけど それが全くない人生ってのも 本当は学ぶチャンスをすっ飛ばすことにも なってるかもしれないからね

    • 恋に落ちる日〜プーランク

      ドイツの歌曲は小娘だった私にとってドイツのロマンティシズムを紹介してくれた先生のような存在だと思う。ドイツ文学なんで読んだことなかった、そんな私はドイツ歌曲からドイツの文学、多分ドイツのロマン主義が一番色濃く込められている芸術分野に出会って、正直驚いた。惚れた腫れたの物語なら知っていたけれど、そこに流れる激流のような濃さと洗練と整然さ。このどう考えても同居したら喧嘩ばっかりしそうなものが、ちゃんとまとまってるわけ。どうなってるんだろう?って思ったもの。 長い文学作品や、文化

      • 比べなくたって大丈夫

        みんな、みんな、違って普通 だから比べなくっても大丈夫 本当は目に見えないくらい少しずつ 毎日ちょっとずつ成長してる 気付かなかったことも 時期がくれば見えてくる 種を蒔いたら 芽が出てから 花が咲く 花が咲くから 実が稔る どのステージもとても大切 だから焦らずゆっくり 自分のペースで そんな想いを込めた私のコラムが いつもお世話になっている英語でピアノさんのサイトで 一般公開されています ピアノを一生懸命習っているお子さんへ そんなお子さんを支えるパ

        • Rose de Mai - Evocación

          世界中の天気が 狂ってて 世界中の暮らしが 崩れ落ちてる最中で 1番綺麗な5月なのに なんだか取り残されてしまったような そんな感じが拭えない昨今 ふと気付いたら庭の薔薇が 咲き始めてて 爽やかで甘い香り rose de Mai っていう有品種もあったと思うけど 薔薇のシーズンという意味での Rose de Mai あぁ私の大好きな5月が 今年もまた 過ぎてくなぁ… って思ってたら 今日は私の大好きなアルベニスの お誕生日🎂 好きな人のくせに いつ産

          白夜

          夏の夜明けは素早いね はっきり見えるくらいの 速さで暗さを失っていく 空を見つめながら 秋の夕暮れが早いのと 同じなんだなぁって しみじみ気付く 最近は鳥の声が 少なめだけど ……で ぅおわぁ、これ! って久しぶりに叫んでしまった サンソン・フランソワは ショパンが有名かな 私もディスク持ってるけど 今日は彼の誕生日らしく 出会った録音 私の溺愛するリパッティと 同窓・同門 この演奏が録音された時に 同時に録音されたリパッティの方に 賞がいったらしいけど

          Holistic Pianism

          ピアノ演奏が全身運動だということは、 スポーツをする人にはとても伝わりやすい。 体は全て繋がっているので 局部だけを分けて動かすということは 実はとても大変で やり過ぎると故障の原因になってしまう。 それでも 指は別々に独立して動くものだと信じて疑わなかった頃は 一向に独立して動いて切れない指たちを どんなに恨めしく思っていたことか! 根が不真面目というか 出来ないことは諦めちゃう性質だったせいか 負傷しなかったのは不幸中の幸い。 私が学んだ そして今も継続し

          Holistic Pianism

          ゆく人来る人

          バッハが生まれて ベートーヴェンが亡くなって バルトーク バックハウス ブーレーズ まだまだいると思う よく見てみると 面白いね 春の始まるこの時期に 色々な入れ替わりが起きてて 帰ってゆく人 訪れてくる人 シェーンベルクからアルバンベルク、ベルク へと流れて ふと途切れた流れを バルトークがどこかで受け継いでるはず そうずっと思ってきたけど 彼のバイオリン・コンツェルト ここによく見える ベルクのコンツェルトと すごく似てる そしてスクリャービン 音

          ゆく人来る人

          Bartok

          今日は私の大好きな作曲家の一人 バルトークの誕生日のようなので 彼に捧げて… 私の中では シェーンベルクと並んで 近現代音楽の両雄のこの二人 勿論21世紀に生きる今から振り返れば すでに歴史の一部になっていて 「現代曲」のカテゴリーには もう落ちないんだけどね それでも 今聞いてもなお あれだけ斬新で ロマンティシズムに満ちていて 尚且つ過去の遺産を完全に消化して 独自の世界を作り上げ 20世紀から加速した コマーシャリズム と 超消費社会の 資本主

          人工甘味料

          耳あたりだけがいい 子供用の曲 これね、 Nursery rhymes って言われる 子供の歌の分野とか 他の分野の音楽のことではなくってね クラシックね。 消費社会の象徴みたいに 次から次へと 果てしなく出てくる ショパン風 とか ドビュッシー風の 30−50小節の 短い初心者用ね。 耳あたりが良くて でも、そんなに簡単ではないのよ こういうのを果てしなく聞いてると コーラとかね POP って呼ばれる清涼飲料水とか 甘いだけのお菓子を つい思い浮

          人工甘味料

          付け足し

          そうだ、 さっきの記事に ちょっと付け加えておくね 水星が逆行始めたから 誤解を生まない為にもね 楽曲分析はね、 音楽を学ぶなら取り敢えずは やったほうがいい思う 何故ってね、 やっぱり作曲家達は その音ひとつひとつを 大切に選んで 心を込めて そして多大な労力をかけてね 自分のできる最善のもの 世に送り出そうとしたのは 本当だから 本当の分析はね その道筋を辿る事を 可能にしてくれる 主題だとか ブリッジだとか あれとかこれとかね 勿論大事だけどね それを全

          ソースがない時

          ふむ、なんか味が足りへんなぁ (初っ端からすごい関西弁!笑) ってご飯食べてて思うと、 冷蔵庫開けてお気に入りの ブルドックのとんかつソース しかも業務用の大瓶!🙊 そんな退廃的な(!)でも快楽に満ちた お食事から徐々に遠のいて 本物の食べ物の美味しさを知った今、 ソースが足りない時に 私が開くのは インターネット 笑 いやいや、冗談じゃなくてね ここ最近レッスンのプランやら 自分の勉強やら その他動き出したお仕事に 全身全霊取り組んでると ふっと無重力空

          ソースがない時

          音楽ここだけのお話 第二話 「私」の価値判断基準は、本当に私のうちにある?

          さて、私の音楽の旅はまだまだ続いているのだけれど、 学びが地平線の彼方まで広がっていて、 そしてあちこちで小さな実が成り始めてて、 なかなかまとまったものにならないんだけど、 その広がりがどこまでも行けそうでドキドキしつつワクワクする日々です。 学ぶ時大体一度聞いたり読んだだけでは 一割くらいしか残らないのが普通なのだけど、 それを繰り返すことで少しずつ身に付いていくのは ピアノのだけじゃなくどんな楽器を学んでいる人でも どんな専門の人でも感じてると思う。 そこに大きな助

          音楽ここだけのお話 第二話 「私」の価値判断基準は、本当に私のうちにある?

          なぞなぞ

          謎々と早口言葉って 子供の特権だと思わない? 音階を上がったり下がったり を超高速でやって 慣れてもらおうと画策してたんだけど、 舌がもつれちゃって 「あぁぁぁぁぁ〜!」って絶叫するから 笑 「ははは、早口言葉やね」 なんて言ってたら テーマが早口言葉に移ってしまい 色々見せてくれたんだけど、 いやぁ、凄い! しかも短く切って ちょっとずつ教えてくれたんだけどね、 「はい!繰り返して!」 とか言ってて可愛かったわ。🧡 最後まで行き着く頃には 最初を忘れて

          なぞなぞ

          調和

          何かを聞いてて感じる季節感って 多分にその時の状況次第なんだろうけど 大好きなヘンデルのオンブラ•マイ•フ(Ombra mai fu)を聞いてて なんか秋にぴったりって ちょっと冷たくて湿気を含んでて でもどこまでも透明な空気っていうのかな? 空も色が浅くて澄んでる季節だよね そこに太陽が差し込んでて 色とりどりの紅葉した林か森の中 葉っぱの散る音が聞こえてくるくらい静かで ここに澄んだ小川のせせらぎが混じるのが 私の聞くラフマニノフかな? 大音声な印象の作曲家かも

          September

          日暮しの鳴く 静かな夏の終わり 晴れ渡った空の色が微妙に透明になって 鱗雲は見えないけれど 太陽が優しくなる 日が短くなってきて 寂しいんだけどね 秋だなぁ…… エドウィン・フィッシャーの演奏で バッハの平均律第1巻 私の持っているのは最近リマスターされて Naxosから再販された1933ー1936年録音のもの この人も二度の大戦を生き延びたんだね 色々な意見のある彼の演奏らしいけれど 音楽は心で聴くものだから 好きならそれでいい バッハの美しさを伝える 素

          Procession - 道のり〜ジェシー・ノーマン

          どうしても聴きたくて聴けなかった演奏家 例えばミケランジェリ。 3回チケット買ったんでけどね。 全部キャンセル。涙 行かなかったのは、 パバロッティ。 時々悔やまれる。 ジェシー・ノーマン。 は行った。 当時の私が「演奏を聴く」ということを 本当にできてたかは今一心許ないけれどね。 でもオペラじゃなかったから、 一度は見ときたかったなって思う。 オペラね、苦手なんだな実は。笑 そんな彼女の最後の録音。(だと思う) My Life, My Song レパートリー

          Procession - 道のり〜ジェシー・ノーマン