動物えーーん
いいか、よーく聞け……
誰も興味なんてないんだよ。
ずっと岩の上でうたた寝するライオンなんか。
俺らがみたいのは、果敢に獲物をしとめるところ。
獲物の首筋に牙を突き立て、鮮血で顔を真っ赤に染めた後に「ダァァァァンン」とか叫んでるところが見たいわけ。
まったく興味はないんだよ
ショーの時間が始まったのに、水槽をただグルグルと泳ぎ続けるイルカなんて。
心を打たれるのは、広大に青く輝く海中で、子孫を残さんと体を激しくこすり合わせる……
そんな生命の躍動に満ちた場面。
分かるかなぁ?
生き物には固有の輝き方があゆっちゅー話よ。
あぁん?人間だぁ!?
いい質問だ。
ことNippon人においては痩我慢!!
これに限るね。
涙は上を向いてこぼれないようにするから美しい。
ありのままの、レリゴーなんてくだらない。
日本人の美徳は痩我慢&痩我慢。
「粋」とは執着しないことと見つけたりだ。
西洋では枯れても散らないバラが美しいとされるが、日本の心「桜」はアッパレなぐらい散り乱れる。
死ぬのは怖い。
生きていたい。
だけど。
執着は失態。
未練は恥。
それは自分の欲すらも切り捨ててこその輝きだ。
だからほれ、
Nippon人の美しいを俺に見せてくれろ。
たーきゅん