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母の糸巻きと沖潤子さんのアート

あれはいつだったか、まだコロナが流行りだす前、エッセイストの光野桃さんのInstagramを見ていたら、お友達のアーティストさんが作品のために糸巻きを集めている、ということを目にしました。

その投稿を見るすこし前に、母が箱に入れてしまっていたたくさんの糸巻きを見て、どうしよう・・・と思っていたところでした。

私は、洋裁などの手仕事に憧れはあるものの苦手で、この先も糸はせいぜいボタンつけくらいしか使わないだろうなぁ、と。
かといって、どう見ても昭和の古い使いかけの糸をメ○カリに出したところで、買う人はいないだろうし・・・とそのままとりあえず置いておいたのです。

そうしたら、糸巻きをインスタレーション作品に使うので集めているとのことだったので、さっそく連絡をとってお送りすることに。

ただ、よく見ていくと、昭和の古い雰囲気がなにやら素敵で、全部送ってしまうのは惜しい、、、と思い始め、気に入った雰囲気のものを少し残すことにしました。

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「トイヌキ」=絹糸、なんて右からの文字のものもあって、昭和のいつのものなんだろうと思いますが、なかなか可愛い。

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ついでに妖精ちゃんと撮ってみたり。

アーティストとは、沖潤子さんという刺繍アートをされている方で、私は存じ上げなかったのですが、山口県立萩美術館での個展のパンフレットとお手紙を送ってくださいました。

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感染症が広がる前は、思い切って萩まで行ってみようかと思っていましたが、こういう状況になったのと、萩ってやはりだいぶ遠くて行きにくいので今回は見送りました。展示は1年間だったんですけどね。

茶室を埋め尽くす糸巻き。全国7000人が協力したとのこと。
自分が使わなくなったという人のほか、やはり母親が遺したという人も多かったのではないかと思います。
(展示は今年の3月で終了しています)

こんな形でアートとして使っていただけて本当に感謝でした。
捨てなくて良かった・・・。
会場から沖さん自身のライブ配信も拝見できました。

なぜ今このことを書こうと思ったかというと・・・
昨日、数年ぶり(8年?10年?)に母のミシンを出したのです。
もともとたまに使う程度で、ほとんど縫うという行為はしてこなかったので、糸の掛け方もすっかり忘れ、ダイヤルの数字の意味もわからず途方にくれましたが、Youtubeで解説動画を見つけて、なんとか直線縫いはできそう。

それでミシン用の糸巻きを出して、思い出したのです。

ちょっとこれから挑戦してみたい縫い物があって、やってみようと思っています。
20代あたりに、簡単なブラウスと巻きスカート(ファスナーつけなくていい)など作ったことはあったけど、まさかまたミシンを出す日が来るとは。

Youtubeがあってよかった・・・笑

ホームセンターの手芸コーナーに行くと、色とりどりの糸や、いろいろな柄の生地を見るのだけは楽しくて、いいなぁ、自分で作れる人は・・と思っていました。
生きていると、いろいろな変化があるものです(笑)。

沖さんの作品はいつかまた、本物を拝見したいと思います。

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ちなみに上の妖精ちゃんは、ふたりで靴を作っているのです。

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フランチェスカ
書くこと、描くこと、撮ることで表現し続けたいと思います。チップは自分を豊かにしてさらに循環させていけるよう、大切に使わせていただきます。