「独りきりで歩くこと」
いったん気にいると何度も同じ本を手にとるのは先日の投稿で書いたけれども、そういった本の1冊が、河島英昭さんの「イタリアをめぐる旅想」。
東京外語大名誉教授で、映画化もされたウンベルト・エーコの「薔薇の名前」の翻訳者でもある。2018年にお亡くなりになった。
かつて暮らしたイタリアを再訪しながら想いを巡らせているといった内容で、決して明るい紀行文などではないので、かなり好みが分かれると思う。でも私はなぜかとてもハマってしまって、この中に出てくるチンクエ・テッレという北イタリ