1月7日+α
かつてないほど音楽に救われている。涙がよく出る。悲しかったり痛かったりする。前はその痛みや悲しみを受け入れられなかったのかなとも思う。今が一番、ぼーっとできていると。いつだって入眠の一歩手前のような静けさの中にある。長い年月をかけて私は癒されたんだなと思う。穏やかな日々が、積み重なって。まったく信号のないアナログテレビのように。すべてがホワイトノイズと意味のない砂嵐のなかに、溶けていったんだなと思う。私が何か感じることが減ってきたと思う。短いループの中に、かつては何を感じていただろうか。そこには風景があったはずで言葉もあったはずだった。あの時が一番素晴らしかったのかもしれない。豊かさがあったのかもしれない、今は時々涙だけが出る。かすかに呼吸するような視界だけが残された。それを眺めるだけになった。破裂した後にひらひら舞い落ちる破片だと思った。