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クラスメイトに弱みを握られました。 3

学校について席につこうとすると僕の席に誰か座っている。犯人はこっちを向くと近寄ってきた。

瞳月:遅い………

○○:まだ8時だし

2人が通っている学校は8時30分が登校完了時間だ。

瞳月:もう8時なんだよっ!

○○:いつからいたの?

瞳月:7時30分くらい?

○○:いくらなんでも早すぎだって

瞳月:早く会いたかったんだもん…….

○○:そうですか…….

なんか言いたそうだけど無視して席に座る

瞳月:え、ちょっと!

教材を机に入れていると肩をつんつんとつつかれる

○○:なに?

瞳月:約束は?

○○:………..ここじゃさ、ほら人目があるし、ね?

既に教室には数十人ほど登校している

瞳月:しーはそんなの気にしないもんっ!

ぴょんっと勢いよくバックハグする瞳月ちゃん

○○:やめろって…….

当然、クラスの人達は驚いた顔をしている。まぁ当然だろう。昨日まで全く話したこともない人がこんなことしているのだから。

瞳月:しーはやめへんで?昨日約束したの○○くんやもん

そもそもその約束も瞳月ちゃんがやらせたみたいなもんだけど

○○:そうだけどさ……..

瞳月:そんなにいやなん?

○○:いやじゃないけど、

瞳月:ならええやんか、

ぎゅーっと強く抱きしめられる

○○:チャイム鳴ったら戻るんだよ?

瞳月:うん

とそこへ

優:しーおはよー!って、え……….?

瞳月ちゃんの親友、村井さんが登校してきて目を見開いて驚いている。いつも大きい目がさらに大きくなっている。

瞳月:あ、優おはよ

優:え、どういうこと?○○くんとしーそんな仲良かったっけ?もしかして幼なじみ?それとも従兄弟?いや、にしては距離近すぎるか……..

たんたんと独り言を言っている村井さん。顎に手をつけて賢ぶっている。

瞳月:優、うるさいで静かにしぃや?

優:あ、ごめん……..

優:でも気になりすぎるよ、何があったの?

瞳月:優には教えてあげる

村井さんを手招きして耳元で話をする瞳月ちゃん

優:つ、つつ、つきあったぁぁぁぁぁぁ!?

瞳月:あほっ!声でかいわっ!

優:あうっ、ごめんよ……..

瞳月:もう……..優オーバーリアクションすぎんねん

優:ごめんて

キンコンカンコーン

○○:2人とも席つきなよ

瞳月:んん……また後でな

最後にぎゅーーっと抱きしめられた

















4限の授業が終わり昼休み瞳月ちゃんに連れられて空き教室にきた。

○○:よくこんなとこ知ってるね

瞳月:先生にお願いしたらすぐ鍵くれた

○○:先生チョロ……..

瞳月:早く食べようや、お腹すいた

○○:そうだね

お弁当を開け食べようとしたら手をつかまれて止められた

○○:なんすか、

瞳月:あーんしよ?

○○:しないよ、馬鹿らしい

瞳月:むぅ……..

頬を膨らませてスマホの画面を見せる瞳月ちゃん
当然そこにはバイト中の僕

○○:わかったよ、

瞳月:○○くんはしーに逆らえないんだからね?

○○:はいはい、そうでした

もはや脅しじゃないか………と思った。

瞳月:ほら、あーん

箸を取られてあーんを強制された。

○○:あ……ん、

瞳月:おいしい?

○○:うん、おいしい

よくあーんしたらさらに美味しくなるとか言うけどあれは嘘だ。味なんて変わらない。いつものお弁当の味だ。

瞳月:しーもあーんして?

○○:はいはい、

箸を受け持って卵焼き1個をあーんする

瞳月:んごっ………モグモグ

口が小さい瞳月ちゃんは卵焼き1個ですら頬がパンパンだ。ハムスターみたいでかわいくて頬をつついてみる

瞳月:んん………..#%*>',"%*,"#*<'

なんか言ってるけど全く聞き取れない

○○:え?なんて?

ちょっと楽しくなってきて次はウインナーをあーんする

瞳月:んんんっ…………€#$%*^+>

押し付けるとみるみる口に入っていく

○○:ほれほれ、食べろ食べろ!

僕のドSが目覚めて食べてる最中にもどんどんと押し付けていく

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口を動かすのに必死な瞳月ちゃんがかわいい

しばらく待つと全部飲み込んだ瞳月ちゃんが睨んでくる

瞳月:なにすんねん………

○○:かわいくてつい……..

瞳月:かわいいって言えばなんとかなると思ってるやろ

○○:そんなことないよ、ほんとにかわいいから言ってるんだよ?

頭をポンポンと撫でてみると顔が赤くなっていくのがわかる

瞳月:そ、そんなことしてもしーは許さへんで///

とか言ってるけど頬が緩んでるし、なんならこっちに頭を向けてもっと撫でて?って感じを出している。
それが愛おしく感じて体を寄せてぎゅっと抱きしめる。

瞳月:な、なにっ///

○○:かわいいなって思っただけだよ?

瞳月:ぎゅーしたって許さへんもん///

○○:瞳月ちゃん、じゃあその腰に回した手はなんだろう?

瞳月:こ、これは違う///

○○:何がどう違うの?言ってごらん?

瞳月:うぅ………///

言い訳が思いつかないのか胸に顔を埋める瞳月ちゃん

○○:おやおや?なんで埋めてくるのかなー?

瞳月:い、いじわるしんといて///

○○:あはは、かわいいね瞳月ちゃん

さらにぎゅーっと抱きしめ頭を優しく撫でて追い打ちをかける。

瞳月:も、もうやめてぇ///

頭を撫でる手から伝わる体温がどんどんと熱くなっていくのを感じる

○○:瞳月ちゃんは照れ屋さんだね

瞳月:○○くんがこんなことするからや///

○○:はぁ、楽しかった

離れて残りのお弁当を食べ進める

瞳月:あっ……..

名残惜しそうに見つめてくる瞳月ちゃん

○○:なに?

瞳月:……..離れんといてや

甘えん坊モードに突入した瞳月ちゃん。じりじりと近寄ってきて腕にべったりとくっついてくる

○○:食べづらいよ…….

瞳月:そんなの知らんし……..

結局そのままお弁当を食べました。

to be contunued…





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