クラスメイトに弱みを握られました。 1
どうも皆さん、○○です。
僕は俗に言う陰キャってやつでして、今日も今日とて1人でお弁当を食べているわけですよ。そしたらなんだか視線を感じて……….
○○:…………ゾワッ
え、なんか誰かに見られてる……..?周りを見渡してみるがこっちを見てそうな人なんていn………..いたわ。
目が合うとこっちに向かって手を振っているのはクラスメイトの山下瞳月さんだ。面識は全くないし話したことすらないはずだけどなんで見てくるんだろう………
とりあえず無視してお弁当を食べ進めます。
瞳月:むっ、無視したな……..
優:しー?そっちになんかあるの?
瞳月:あ、いや?なんでもないよ
優:そう?ならいいけど
皆さんどうも山下瞳月です。突然ですが私、今恋してまして、お相手は○○くんって言うんですけどね?今も目が合ったのに無視されました。これで46回目ですよ。でも私はめげません。だって○○くんと付き合いたいもん。実は初恋なんですよ。今まで恋なんて遠い存在だと思っていたけれど○○くんを一目見て心がキュンってしたんです。いわゆる一目惚れですね。よく"初恋は叶わない"って言いますが、そんな事ないと私が証明してみせますよ。見ててくださいね!
お昼休みも終わって5限が始まる。
科目は英語だ。
瞳月:つまんない……….
ただただ英文を読むだけの授業なんて誰が楽しいんだか。
ここで○○くんを見てみます。
○○:…………..コクッ……………..はっ!
瞳月:え、やば………..かわいぃ………..
見ましたかみなさん!一瞬睡魔に負けてコクッとなってからの起きないと!って感じのはっ!
可愛すぎませんか、私の恋人!余計に○○くんが欲しくなっちゃうなぁ……..
先生:じゃキャタピラーで練習していくぞ
瞳月:きたっ!特大チャーンスっ!
英語の唯一好きなとこキャタピラーがあることですよ!
え?なんでかって?そんなの簡単、私の隣の席の1番前が○○くんなんですよ、そして私は1番後ろでキャタピラーだと次は1番前の○○くんが1番後ろに来てペアになるんです。つまり○○くんとペアワークできるんですっ!この瞬間のために生きてると言っても過言じゃないですね。
優:しー?早くやるよ
瞳月:あ、うん
隣の優とは適当にやっていよいよ○○くんが来ました!これはアピールするしか!
瞳月:○○くんよろしくねっ!
○○う、うん…….
前のめりになって近づくと困り顔になる○○くん
かわいい。
○○:What's is your birthday?
瞳月:え、えっと、1月ってなんだっけ……?
ここであざとく首を傾げて目を見つめてみます。
○○:Januaryだね、
瞳月:あ、そうだっ!
あれ?結構あざといことしてるのになんともない……?
結局私が一方的にアピールしただけで○○くんとは進展がなく終わってしまった……..
瞳月:んん……….○○くん強いなぁ……….
英語の授業も終わって6限が始まったけど何にも頭に入らなくて放課後になる。
優:しー帰るよ
瞳月:あ、うん………
最後に○○くんに話しかけようかなと思ったけどもう教室を出たみたいで見当たらない。
優:早くー
瞳月:わかってるわっ!やかましいっ!
急かしてくる優にブチ切れて帰ることにした。
瞳月:はぁ…………..
ソファに寝転んで○○くんのことを考えていると
瞳母:瞳月、暇ならおつかい行ってくれない?
瞳月:えぇ………….やだぁ………….
瞳母:夜ご飯あなたの大好きなとんこつラーメンだけど、トッピング無しになるよ?あと替え玉も
瞳月:そ、それはだめ………..
瞳母:なら行ってきてよ
瞳月:ぶぅ…………..わかったよ…………
瞳母:じゃ____________お願いね
瞳月:はぁい………
近くのスーパーについて頼まれたものをカゴに入れていると前に見覚えのある人が目に入る。
瞳月:○○くん………..?いやまさかね、
聞いてみるかどうか迷ってると完璧に顔が見えてそれはすぐに○○くんだと分かった。
瞳月:○○くんや!
あれ、でもうちの学校ってバイト禁止のはずじゃ……..?
もしかして無断でバイトしてる?だとしたらバレたら退学なんじゃ?
あ、そうだいいこと思いついたっ♡
瞳月:ひひっ、これなら○○くんを独り占めできる
カシャっと証拠の写真を1枚撮っておつかいを済ませて帰宅する。
to be contunued…
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