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クラスメイトに弱みを握られました。 7

○○くんと別れて早くも1週間経ちました。別れてからも私はアピールを続けていますが全く見向きもしてくれなくなりました。完全に嫌われたんです。でも私はそれでも諦めません。○○くんは誰にも渡さない。














○○:……….

瞳月:おはよう

○○:……….

挨拶をするもいつも通りの塩対応。なんだか少し慣れてきた

瞳月:昨日のテレビ面白いのやっててな?

○○:……….

瞳月:しー面白すぎてお腹痛くなるくらい笑ったの

○○:……….

瞳月:あとな、今泣けるドラマやっててな?今週のは特に泣けるんよ、しーは目真っ赤になっちゃってさ

○○:……….だまれ、うるせぇんだよ……..

瞳月:ご、ごめん……….

○○:いい加減やめてくんない?ウザイんだけど

瞳月:いやや、やめないよ絶対に

○○:お前といると疲れるんだよ、朝から付きまとわれて、興味無い話されてこっちの身にもなれよ

瞳月:仕方ないじゃん……..好きなんだもん………好きな人に振り向いてもらいたいのは当たり前のことじゃん

○○:その行動がお前の好感度下がってんのわかんないわけ?これが続くなら俺はとことんお前を嫌いになる

瞳月:じゃあどうしたらいいん…….?

○○:しらねぇよ、自分で考えろ

瞳月:わかったよ、もう話しかけるのはやめるよ…….

○○:二度と話しかけるな、いいな?

瞳月:うん………


















と、そんなこんなで放課後になり1人帰りながら○○くんとよりを戻す方法を考える

瞳月:どうしたらいいんやろ………

話しかけることすら出来なくなってしまった私に果たしていい方法なんて見つかるのか、先が思いやられる

瞳月:恋って辛いなぁ……….

と、思いながら歩いていると








○○:はぁ…….はぁ………







瞳月:ま、○○くん……..?

目の前で私の前を走って通過する○○くんが目に入った。見た感じかなり急いでるみたいだけれど…….

瞳月:どうしたんやろ

気になって仕方がない私は全力で追いかけた。














○○:はぁ………はぁ………あの…….お母さんはっ………..はぁ

医師:君が○○くんか?

○○:はい、そうです

医師:………….

○○:先生……..?

医師:今から言うことは君にとってものすごく辛いことだ。それでも聞くか?

○○:はい、お母さんに何があったのか知りたいです。

医師:そうか………..














遡ること数時間前














○母:ちょっと買いすぎたかしらね……….まぁいっか、○○がどうせ食べちゃうでしょ

夕食の買い出しから帰る途中のこと。

ププーッ

○母:あ、あぶないっっ!












ガシャーーーーーーンッ!












男の子:お、おばさん………?

男母:だ、大丈夫ですかっ!?は、早く救急車っ!













しかし救急車が来た時点でもう意識はなく、病院に着く頃には手遅れだったという。幸い男の子に怪我はなかったらしい。

○○:そうですか………

医師:君は母子家庭だったんだよな、

○○:はい……….

医師:すまなかった………私が不甲斐ないばかりにお母さんを救えなかった………..

○○:そんな、頭あげてくださいよ

医師:君の唯一の家族を……….私は救えなかった……….

○○:先生は悪くないですよ、それにお母さんだってきっと男の子に何も無くて喜んでますよ

医師:君は強いな、

○○:いやいや、そんなことないです

医師:君はこれから1人で色々やらなければいけなくなるんだ。でもな?辛い時は辛いと言いなさい。周りに助けを求めなさい。1人で抱え込むことはやめなさい。

医師:これだけは守ってくれ。私もできる限りサポートするつもりだ。

○○:ありがとうございます、でも僕は1人でも平気なのでお気持ちだけ受け取ります。

医師:そうか………でも本当に辛い時はいつでも私を頼りなさい。

○○:はい、そうさせてもらいます……..

医師:では、私は次の患者を診てくるよ

○○:ありがとうございました。














瞳月:あ、きたっ

待つこと数時間、病院から出てくる○○くんの姿を確認。

瞳月:ん、?

なんだか様子がおかしい…….俯いて歩いてて前を見てないみたいだ。

瞳月:あ、あぶないっ!
















ドサッ!








○○:いっっ………..

瞳月:もうっ!何してるのっ!前見ないと危ないでしょ!

○○:はっ、なんでおまえ……….あっ………

慌てた様子で顔を隠した○○くん、でも私は見逃さなかったんだ。目が真っ赤になっていることを

瞳月:泣いてる………?

○○:な、泣いてねぇよ……..

瞳月:体も震えてる……..

押し倒したままの体勢で○○くんに跨っている私にはすぐわかった。

○○:いいからどけよ、

瞳月:どくから何があったか言って

○○:なんでお前なんかに………

瞳月:言わないならここをどかないから

ここはまだ病院の入口近くだ。このままだと何かと勘違いされてしまう。

○○:わかったよ、言うからどけ

どいてから公園に移動してベンチに腰かける

瞳月:何があったん?

○○:………….

瞳月:言ってや………

○○:お母さんが死んだ…………

瞳月:えっ……….

○○:それだけだ…….じゃあな

帰ろうとする○○くんの手を掴んでぎゅっと抱きしめる

○○:お、おいっ!離せよっ!

瞳月:○○くん、無理してる

○○:無理なんかしてねぇよ

瞳月:嘘だ、ほんとは辛いんでしょ?誰かに頼りたいんでしょ?それなのに1人で抱え込むの無しだよ……….

○○:お前に何がわかる……….

瞳月:何もわかんないよ、でもお母さんが死んだら辛いことだけはわかるよ?しーだって想像しただけで辛いもん……

○○:そうやってまた付き合おうとしたって無駄だからな……..

瞳月:こんな時にそんなことするわけないやろっ!今は心配でこうしてるのわからんのか、このアホっ!アホ○○っ!

○○:…………

瞳月:今くらい甘えてよ、ね?

○○:うぅ…………..お母さんっ…………泣













○○くんの心はとっくに限界を迎えていたみたいで落ち着くまで寄り添っていたら気づけば夜になっていた。

to be contunued…

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