メンヘラ幼なじみは恐ろしい 5
どうも村井優です。準備は完璧にできました。ですが1番大事なことを忘れていました。そう、ちんちくりんの家がわからないのです。私としたことが………
と、いうことで校門が見える位置についてちんちくりんが出てくるのを待ってるわけですよ。
おっと、来ました…….って○○と手繋いでます。まぁいいでしょう。夜にはこいつ、死んでますから。
てことで尾行を開始します。
理子:先輩、手おっきい
○○:そうか?
理子:すごくおちつく……..ずっと繋いでたい
遠藤の握る力が強まる
○○:家までだからな、
理子:わかってますよ……..
一生このままでいたい、この手を絶対に離したくない…….
と思っても現実は甘くなくてあっという間に家に着いてしまう
○○:じゃ、またな
遠藤:っ……..
まだ先輩と居たくて1度解かれた手をまた握り直して家の方に引っ張る
○○:お、おい……..
だけど男の人には勝てなくてどれだけ引っ張っても家に近づくことができない。目の前に家があるのに入れない。
理子:ちょっとだけだから………
○○:だめだよ、早く帰んないと
理子:ほんとにちょっとだけでいいから………
先輩と2人になりたい。ほんの少しほんとに少しだけでいいから2人だけの世界に入りたい。
○○:ほんとにちょっとだけだからな?
理子:うん、
優しい先輩は私のわがままを聞いてくれて2人だけの時間を作ってくれた。
_____________________
優:あー、やばい殺したくなってきた……
あんなとこ見せられたら殺したくなるに決まってますよね?でも今は○○がいるから夜まで我慢我慢………
スマホに住所だけ入れて私は夜に備えて家に帰って早めに仮眠を取ることにした。
_____________________
理子:どうぞ、
○○:どうも…….
遠藤に引っ張られて部屋に入る
中はTHE・女の子という感じの部屋で可愛らしいものがたくさんある。
理子:そんなにみないで…….恥ずかしい
○○:あ、ごめん
理子:……….よいしょ
ベッドに腰掛けると向かい合うように遠藤が膝に乗ってきてぎゅっと抱きしめられる
理子:先輩もぎゅってしてよ…….
○○:そうしたら帰さないだろ?
理子:………..
図星だったのか黙り込む遠藤
○○:5時には帰るからな?
理子:あと1時間じゃん……
○○:1時間あれば十分だろ
理子:んん……..やだ、短いよ
抱きしめる力が強まるのを感じる
○○:優が心配だからさ早く行きたいんだよ、あいつ滅多に風邪ひかないからさ
理子:なんであの子ばっかりなの……..先輩あの子が好きなんだ……りーのことなんかどうでもいいんだ…….
○○:そんなこと言ってないだろ?
理子:だってそうでしょ、だからりーから逃げようとしてるんだ…….
○○:逃げようとしてないし
理子:……….はっきり言ってください、りーとあの子どっちが好きなの
○○:……….まだわかんないよ、2人とも大事にしたいしどっちかだけなんて選べないよ
理子:じゃあ、先輩はなんで今ドキドキしてるの?
○○:………..聞こえてたのか
そう、何故なのかなんとなく察しはついているが心臓がずっとドキドキしていて抑えることができない。こんな事は初めてのことで動揺している。
理子:りーはなんでかわかるよ
○○:俺もなんとなくわかってる……
理子:じゃあ、言って欲しいなぁ……..
○○:待ってくれ、心の準備が
理子:早く早くー
急かすようにぎゅーっと抱きしめる
○○:お、おいやめろよ
理子:ひひっ、また早くなってる笑
抱きしめるのを強くする度に先輩の鼓動も比例するように早くなる
理子:ほらほら、早く言わないとちゅーしちゃうよー?
もう待てそうにもなくて先輩の口に向かって顔を移していく
○○:え、遠藤がすきだっ!
ようやく聞きたかった言葉が聞けたけれど……
理子:遠藤……?
○○:……..理子
理子:ひひっ///
やっと私の思いが通じて私の初恋は叶った。
もう○○くん以外の人となんて考えられないや
理子:○○くん、これからよろしくお願いします。
○○:こちらこそ、よろしくな
とここで5時のチャイムが鳴り響く
○○:あ、5時だ
理子:帰んないでよ…….やっと付き合えたのに寂しいよ……..
○○:でも優が……
理子:○○くんはりーのだもんっ!絶対帰さないからっ!
ベッドに押し倒して馬乗りになる
○○:また明日来るからさ
理子:いやだっ!
○○:明日は理子と1日過ごすよ
理子:ほんと?
○○:ほんとだよ
起き上がって小さな体をぎゅっと抱きしめる
理子:約束だよ?
○○:うん、約束
指切りげんまんをすると理子が自ら離れて玄関まで見送ってくれた
理子:約束絶対守ってね?
○○:もちろん
最後に頭を撫でて遠藤家を後にする
to be contunued…
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?