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note_39【After Effectsとは】

映像制作に興味がある人や、プロの映像制作者を目指している方にとって、After Effectsは欠かせないツールです。本記事では、After Effectsが何なのか、どのような場面で活用されるのかを分かりやすく解説します。また、おすすめの書籍も紹介します。


1. After Effectsとは?

After EffectsはAdobe社が提供する、モーショングラフィックスや視覚効果(Visual Effects)を作成するためのソフトウェアです。動画の編集や合成、エフェクトなどを加える際に使用され、映画、アニメ制作、テレビ番組、Web動画、CM、SNSコンテンツなど幅広い分野で活用されています。

After Effectsの作業画面

・主な機能と特徴

レイヤーシステム】
Photoshopのように、複数のレイヤーを重ねて映像を構成。
テキスト、画像、動画など、様々な素材をレイヤーとして配置し、個別に編集可能。

レイヤー

キーフレームアニメーション
時間軸に沿ってレイヤーの位置、スケール、回転、透明度などのパラメータを設定し、動きを表現。
直感的な操作で滑らかなアニメーションを作成可能。

アニメーション結果
I型のマークがキーフレーム

豊富なエフェクト
色調補正、ブラー、シャープ、ディストーションなど、様々なエフェクトを搭載。
エフェクトを組み合わせることで、より複雑な表現が可能。

エフェクト使用の例

コンポジット機能
グリーンバックなどで撮影した映像から背景を透過したり、複数の映像を合成することが可能。
現実には撮影不可能な映像を作り出すことも可能。

グリーンバック素材を使用した例

3D空間表現
2Dレイヤーを3D空間上に配置し、奥行きのある表現が可能。
カメラワークと組み合わせることで、面白い演出も可能。

3D空間

2. After Effectsが活用される場面

【モーショングラフィックス】
企業のプロモーション映像やアプリのUIアニメーションなど、文字や図形を使った動的な表現に利用されます。

【アニメ制作】
アニメ業界で言う「撮影」の工程(キャラクターの動きやカメラワーク、ズームイン、ズームアウトの表現など)は、After Effectsを使用してデジタル的に処理されることが多いです。

【エフェクト】
映画やドラマ、ゲームのエフェクトを作成する際に使われます。例えば、雷、雨、雪、炎など、現実では撮影が難しい効果を映像に加えます。

【実写合成(コンポジット)】
実写映像にCGや他の素材を合成し、リアルと非現実が融合した表現を作り出します。たとえば、ファンタジーやSF作品のような世界観を構築することが可能です。

【SNSやプロモーション映像制作】
短時間で視聴者の目を引くアニメーションや、ブランドのロゴを動的に見せる効果を作るのにも適しています。

3. PCスペックと推奨環境

・公式推奨環境

After Effects公式のページに記載されている、必要システム構成は↓こちらです。

https://helpx.adobe.com/jp/after-effects/system-requirements.html

・佐藤智幸監修モーショングラフィックス向けPC

PC購入で迷った際には、↓こちらを参考にしてみてください。


4. After Effectsが学べる書籍2冊

・After Effects FIRST LEVEL 改訂版 ゼロからはじめる映像制作基礎テクニック

これからAfter Effectsを始める方向けにおすすめの書籍です。After Effectsの知識はもちろん、映像に関する知識も学べます。学生の方は、就活時にデモリールが必要になると思いますが、その際のメイキング映像制作も学べます。

下記↓のnoteで全章解説をしているので、御覧ください。

・After Effects NEXT LEVEL : 豊富な作例で学ぶ映像制作プロテクニック

実写合成を中心に「FIRST LEVEL」より高度な技術が学べる書籍となっています。またAfter Effectsに付属する3DCGソフトウェアのCINEMA4D Liteも学べます。


After Effectsは映像制作の可能性を大きく広げてくれるツールです。初心者のうちは覚えることが多く感じられるかもしれませんが、小さなステップを積み重ねていくことで必ずスキルが向上します。ぜひAfter Effectsを活用して、理想の映像制作ライフをスタートさせてください!今後、このnoteでAfter EffectsのTutorialも紹介していこうと思っています!


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Tomoyuki Sato
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