note_35【思考の整理】シンキングツールの活用

シンキングツール（思考ツール）は、クリエイティブなこと以外にも仕事や生活など、さまざまな場面で役立つことがあります。シンキングツールとは、思考や問題解決を支援するためのツールや技法のことを指します。クリエイターとして就活を行う方は、ポートフォリオに取り入れることで、あなたの作品に対する取り組み方や思考のプロセスを明確に伝えることができます。企業が求める「クリティカルシンキング」や「問題解決能力」をアピールするための強力な手段となるでしょう。

本記事では、シンキングツールについての解説やポートフォリオに取り入れるメリットや具体的な方法、実際に指導した生徒が内定を獲った際に、ポートフォリオに掲載した画像を紹介します。

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1. シンキングツールとは

シンキングツール（Thinking Tools）は、思考や問題解決、新しいアイデアを生み出したりするためのツールや技法のことを指します。これらのツールは、『アイデアの整理』『創造的な発想』『意思決定』『問題解決』など、さまざまな場面で役立ちます。これらのツールを活用することで、個人やチームがアイデアを整理し、創造的な発想を引き出し、意思決定を行いやすくなります。

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2. 各シンキングツールの特徴と、そのメリット

シンキングツールには多くの種類があり、それぞれ異なる目的や状況に適しています。それぞれ異なる特性と目的を持っており、状況に応じて適切に選択して使用することが重要です。以下に、代表的なシンキングツールの具体的なメリットと、その使い方をいくつか紹介します。

▶マインドマップ

マインドマップ

【概要】
中心に主題（メインアイデア）を置き、そこから放射状に関連するアイデアや情報を展開していくツール。

【用途】
アイデアの発想、ブレインストーミング、情報の整理。

【メリット】
視覚的に思考を整理しやすく、複雑な内容もわかりやすくまとめられます。

▶フローチャート

フローチャート

【概要】
決定や行動の流れを図で表し、プロセスを段階ごとに視覚化するツール。

【用途】
問題解決、プロセスの整理、手順の確認。

【メリット】
工程や判断の分岐点が明確になり、効率的な行動計画が立てやすくなります。

▶フィッシュボーン・ダイアグラム（特性要因図）

フィッシュボーン・ダイアグラム

【概要】
問題から逆算して原因を特定していく手法で、原因と結果の関係を視覚化するツールです。魚の骨のような形状をしており、右端（右向きの場合）に原因を置く。

【用途】
問題解決、原因分析。

【メリット】
問題の要因を細かく分析し、根本原因を見つけやすくします。

▶プロコンリスト

プロコンリスト

【概要】
物事のメリット「プロ (Pros)」とデメリット「コン (Cons)」の２つを一覧にして比較するツール。
プロ (Pros)：積極的な要素や利点、メリットのことです。
コン (Cons)：消極的な要素や欠点、デメリットのことです。

【用途】
意思決定、選択肢の評価。

【メリット】
各選択肢の長所と短所が明確になり、バランスの取れた判断がしやすくなります

▶SWOT分析

SWOT分析

【概要】
内部環境【Strengths（強み）Weaknesses（弱み）】と、
外部環境【Opportunities（機会）Threats（脅威）】の
4つの要素に分けて分析するツール。

【用途】
戦略の立案、自己分析。

【メリット】
状況を多角的に捉え、強みを活かしつつリスクを回避するための戦略を立てやすくなります。

▶KJ法（親和図）

KJ法

【概要】
バラバラに存在しているアイデアや情報をグループ化し、関連性やテーマごとに整理するツール。付箋などを用いて、ホワイトボードなどで行ったりもします。KJ法の「KJ」は、この手法を考案した川喜田二郎（かわきた じろう）氏のイニシャルを取ったものです。

【用途】
情報の整理、要点の抽出、テーマの発見。

【メリット】
大量の情報を視覚的に整理し、関連性を把握しやすくなります。

▶ピラミッドストラクチャー

ピラミッドストラクチャー

【概要】
結論から根拠を順にピラミッド構造で示すツール。情報を簡潔にまとめ、論理的に説明するための構造です。

【用途】
論理構成、報告書の作成、プレゼンテーション。

【メリット】
要点が整理され、説得力のあるプレゼンテーションや文章作成に役立ちます。

▶PDCAサイクル

PDCAサイクル

【概要】
「計画（Plan）→実行（Do）→評価（Check）→改善（Action）」のサイクルを繰り返して改善を進めるツール。

【用途】
業務改善、自己改善、プロジェクト管理。

【メリット】
継続的にプロセスを改善し、成果を最大化しやすくなります。

▶カンバンボード

カンバンボード

【概要】
視覚的なタスク管理ツールで、タスクを「To Do」「重要」「終了」など自由に分け、ステータスに応じて各タスクを移動させながら進捗を把握します。

【用途】
プロジェクト管理、個人タスク管理、チーム作業効率化。

【メリット】
視覚的にタスクの進捗を把握し、ボトルネックを早期に発見し、作業効率を最適化する。

▶座標軸

座標軸

【概要】
横軸と縦軸に異なる視点や要素を設定し、その交点にアイデアや情報を配置することで、物事を多角的に捉え、関係性を明確にすることができます。

【用途】
複数の視点から物事を多角的に分析し、アイデアを整理、優先順位付けを行い、問題解決や意思決定を支援します。

【メリット】
視覚的な表現で思考を整理し、創造性を刺激し、コミュニケーションを円滑にすることで、問題解決や意思決定を効率的に支援します。

▶ステップチャート

ステップチャート

【概要】
目標達成の手順をフローチャート形式で段階的に整理し、複雑な計画をシンプルにして共有しやすくするツールです。

【用途】
タスクの順序をリスト化して進捗を確認しやすくし、学習計画や問題解決のプロセスを段階的に整理し、チームと共通認識を持ちながら計画を共有するのに役立つツールです。

【メリット】
プロジェクトの流れを視覚化して優先順位や進捗を把握しやすくし、チーム内でスムーズに情報共有できる効率的な管理ツールです。

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3. シンキングツールの活用

シンキングツールは以下のような具体的な場面で効果を発揮します。

3.1 アイデアの発想と整理

マインドマップやKJ法を使うことで、新しいアイデアを自由に出し、関連する情報を整理しやすくなります。特に、複雑な情報を可視化することで、思考が深まり、発想の幅が広がります。

マインドマップ、KJ法

3.2 目標設定や計画の整理