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エンジンが息づく瞬間:ランエボのECU微調整と慣らし運転の醍醐味

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朝の静かな時間、始業前のひとときは、ランエボのECU微調整に充てている。これはただの調整ではなく、エンジンに生命を吹き込むような作業だ。同時に、少し長めの走行を重ねることで、各部の仕上がり具合を細かく確認している。

フルコンで微調整していく

組み直したエンジンの慣らし運転を経験したことがある方なら、わかっていただけるだろう。距離を重ねるごとに、エンジンのフィーリングが滑らかに研ぎ澄まされていく感覚があるのだ。組んだ直後はどこかザラついた印象があり、それが次第にしっとりと馴染んでいく。この変化を感じ取るたび、エンジンというものが単なる機械の集合体以上の存在だと思えてくる。

これから、オーナーにエンジンの慣らしを委ねることになるが、戻ってきた時にどれほどの「熟成」が施されているかが楽しみだ。私が組み上げたエンジンが、オーナーの手で「育てられる」ように走り込まれていく。まるで、自分の手で生み出した命が別の手で成長していくような感覚だ。

そして営業が始まると、県外からのGRヤリスが待っている。今回は、キャタライザーとインテークの交換を行なう。以前はECUセッティングのみだったが、今回はさらに深いレベルで車のポテンシャルを引き出していくことになる。

芸術品のようなインテーク

弊社の料金は他店よりも高いと言われることも多い。だが、それでも一歩一歩、着実にステップアップしていこうとするオーナーの姿勢を目にすると、真剣に応えたいと思う。安価で済ませようとする方には、我々が目指す品質や理念に共感してもらうのは難しいだろう。たとえば、よくあるのが「ディーラーでの見積もりが○○円だったが、そちらではいくらか?」という問い合わせだ。そのような場合、私ははっきりと「ディーラーより高いです」と答えている。

チューニングに限らず、どの業界でも安さだけを求めると結局は損をすることが多い。必要なコストをかけてこそ、真の価値が生まれると信じているが、それに気づかない人も多いのだろう。

そんなことを考えつつ、これから不動車の引き上げに向かう。今日もまた、新しい挑戦が待っている。

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