![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157331226/rectangle_large_type_2_7599ca9d123d12df649abf987830399c.jpg?width=1200)
フルードに宿る時間:10万キロの汚れを洗い流す
チューニングショップに興味はありますか?
私たちと一緒に、働く仲間を募集中!
今週は、ひとつのリズムの中に流れる作業の連続があった。CVTフルード交換という日常的な行為にも、そこには小さな物語が存在していた。ヴェルファイアは、10万キロ以上の旅路を無交換で走り続け、その証としてフルードは光を通さないほどに黒ずんでいた。10リットルの交換作業を経てもなお、透き通った輝きを見せないフルード。それでも、さらなる7リットルの追加交換が、やがてその澱んだ色合いを澄んだ透明へと変えていく。
交換後、雨に濡れた路面を走り出すと、装着されたタイヤは10年以上前のスタッドレス。軽くアクセルを踏み込むだけでホイールが空転し、その瞬間に伝わる力が甦ったことを感じた。マニュアル車とは違い、直接的な感触がない分、変化は目に見えにくいが、精神的にはすっきりとした安堵感が広がった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157327456/picture_pc_f26e4ad2d693c8f481b6c6197374a2a0.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157327457/picture_pc_ad652cbae830073acea303bd285ab21b.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157327458/picture_pc_09ec7e54e9affca91fe7c5bd3fe2da4d.jpg?width=1200)
次に取り掛かったのはスバルXVのCVTF交換。こちらも前回、弊社で交換作業を行ってから4万キロ走行したという。抜き取ったフルードは若干暗みを帯びていたものの、その透明感は健在で、大きな問題は見られなかった。交換後、診断機を使いフルードの温度を慎重に管理しながら、量を調整していくと、純正の新品フルードと見違えるほどの透明感が戻ってきた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157327498/picture_pc_1af2c49976d9e25931f99d0dd257cb97.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157327499/picture_pc_eaaf9e3010d551c227fd8db9930b4277.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157331570/picture_pc_da63503d76d4dcbbd21b7146ed2f78a6.jpg?width=1200)
ATFやCVTFの交換は、その性質上リスクを伴う作業だ。専用の機械と知識が求められ、一般的な整備工場やディーラーでは敬遠されがちだが、弊社では長年にわたり数多くの車両を手がけ、その結果、ディーラー以上の作業を望む客たちに信頼されている。車はただの機械ではなく、そのメンテナンスの中にも職人の心が息づいている。