休みの日に仕事を選んだ理由
9月19日(木)MAX織戸パークトレーニングin幸田サーキットで会いましょう。
日が昇り、静かな朝を迎える。休日のはずが、何をして過ごせば良いのか、その答えが見つからない。やりたいこと、楽しめること、リラックスすること。周りの人々が自然に見つけるその「何か」が、自分にはどうしても思い浮かばない。皆、どのようにして自分の時間を充実させているのだろうか？そんな考えが頭を巡りながら、気づけば今日もまた会社のシャッターを開けていた。
来週は、織戸選手のパークトレーニングに参加する予定だ。その準備として、愛車のポルシェの点検とメンテナンスが待っている。いつものように、工具を手にしてエンジンフードを開けると、いつもの仕事が始まる。ポルシェを手がけることは喜びでもあるが、同時に、頭を占める全てを一瞬忘れられる時間でもある。
次に待っているのは、ランエボのフルコン取り付け作業。エンジンの信頼性に重要なフューエルポンプの配線加工に取り掛かる。純正の複雑な制御は取り除き、バッテリーからシンプルな電圧供給を行うためのリレーを新設する。また、エンジン制御の要となる空燃比センサーにも安定した電圧を供給することで、その正確な動作を確保する。地味で進捗の見えにくい作業が続くが、この慎重な一つ一つの手順が、信頼のあるチューンドカーを作り上げる。
いつの間にか、1日の終わりが近づいていた。休みの日に何もせずに過ごすことが苦手な自分は、結局また仕事をしてしまった。時間は過ぎ去り、今日も新しい楽しみやリラックスを見つけられずに終わったが、心のどこかで「これでいい」と思っている自分がいる。