![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172638441/rectangle_large_type_2_7267697f27b138db21386af7356e537a.jpg?width=1200)
デモカーが与える課題: 走ることが試されることに変わる瞬間
X(Twitter)も気まぐれで更新中!
下のプロフィールのリンクからチェック!
今日は土曜日だが珍しく来客の予定はなかった。しかし予定無しは勿体無い。そこで、新規のお客さんのZC32Sのオイル交換を入れた。今回使用したのはHKSゼロレーシング。最近の車両と相性が良く、特にZC33SやGRヤリスのような直噴+ハイブーストエンジンではオイル選びが重要になる。メーカー純正や有名オイルメーカーが必ずしも正解とは限らない。むしろ、カスタムを進めるほど「純正では足りない」部分が明確になってくる。オイルひとつとっても、単なる交換作業ではなく、エンジンの寿命やフィーリングに直結する選択なのだ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172636696/picture_pc_23eec069ce8af64944c5337d8b14aeb7.jpg?width=1200)
オイル交換を終えた後は、GRカローラの試運転を実施。ECUのチューニング後、まずは自分が通勤で使用してネガを探る。その後、代表が通勤で使用し、さらなるブラッシュアップが施された。今日は改良データを投入した状態での試走。あえて変更点を知らされずに走ることで、先入観を持たずにフィーリングを確かめる。どの回転域でどう感じるのか、逆に全開域では変化を感じないとか。意識的にではなく、自然に「違い」を捉えることが求められる。私のフィーリングセンサーが変更点と一致したときの納得感は大きい。それを裏付けるためにダイナパックで数値を計測。感覚とデータが噛み合う瞬間は、この仕事をしていて面白いと感じるひとときだ。GRカローラに改めて触れ、バランスの良さを再認識したが、それでもサーキットではGRヤリスのほうが分があると感じた。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172636978/picture_pc_0e3c5332962c570071479dbc8b34631c.jpg?width=1200)
その後は、ZN6の納車対応。お客さんと話す中で、次のブレーキチューニングの相談を受ける。クルマは常に未完成で、乗り手とともに進化し続ける。自分たちはその進化を手助けする立場だ。
営業終了後には、デモカーのアバルトの足回りのセットアップを変更。最近は通勤からプライベートまでアバルトを使う機会が増えており、そのぶんフィードバックできる情報も蓄積されている。デモカーは会社の宣伝だけではなく、自分たちが学ぶための教材でもある。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172637264/picture_pc_f21b1c2a486b67bb9f145a49a4ea23a0.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/172637262/picture_pc_4232e61be40a4e2718a0be4a8d085396.jpg?width=1200)
ありがたい環境ではあるが、その分スキルアップを求められ、得た知見をお客さんに還元し、商売につなげなければならない。そう思うと、最近は純粋にドライブを楽しむことができなくなってきた。走るたびに感じるのはプレッシャーで、技術と結果を求められる日々。楽しいかどうかよりも、「試される」感覚が常につきまとう。クルマと向き合う時間は、学びであり、仕事であり、責任でもある。