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WRX VABのクラッチ問題の真相!違和感の原因は純正設計にあった

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今朝、岡崎の街はうっすらと雪化粧をしていた。とはいえ、道路に積もるほどではなく、アバルトでの通勤に支障はない。メーターの外気温は-1℃を示しており、肌を刺すような冷たい空気が頬を打つ。この寒さはまるで地元の冬を思い出させるものだった。実際、地元ではしっかりと雪が積もり、雪かきをしなければ外出もままならない状態だという。

氷点下


妹から届いた画像

ここ数日、試行錯誤を繰り返していたデモカー・アバルトの段差通過時の乗り心地について、ようやく問題点を特定し、改善に成功した。理論を組み立て、仮説を立て、実際に試してみる——このプロセスの中で答えを導き出し、結果を出せると気持ちがいい。何となくの勘や経験則だけでなく、理論的にアプローチし、問題解決に至ると「やった」という実感がある。

もう少し調整する

営業開始後、最初の作業は新規のお客様のWRX VABのエンジンオイル交換だった。ただ、それとは別に「シフトアップ時、クラッチペダルから足を離しても、半クラ状態がしばらく続く感じがする」という相談も受けた。この場合、一般的にはクラッチディスクが滑りかけている可能性が高い。しかし、実際に試運転してみると、クラッチの滑りは見られない。実は、VABのクラッチラインにはオリフィスが組み込まれており、クラッチペダルを急に離しても一気に圧着せず、わずかにクッションが入る仕組みになっている。これが原因で「半クラが続くような違和感」を感じたのだろう。特性を説明すると、お客様も納得された。オイル交換は問題なく進行。今回はMOTUL 300Vを選択した。過去に同メーカーの廉価モデルを試したことがあるそうで、より高性能なオイルの違いを楽しみにされていた。

私も愛用している

続いてスープラのステアリングギヤボックスを交換し、それに伴いアライメント調整を実施。今日は新人がアライメント作業を学びたいとのことで、作業を任せることにした。基本的に工場のスケジュールは常に埋まっているが、こうした学びの時間を確保できるよう、あらかじめ調整の余地を持たせている。新人は要領よく調整を進めていたので、その間に事務作業やお客様対応を進める。こうして作業を任せながらも、全体の流れをコントロールできる環境を整えておくのは重要だ。

リビルトギヤボックス
アライメントで仕上げ

これから作業の最終チェックを行い、試運転の後、納車へ備える。明日は定休日だが、富士スピードウェイへ引き取りの予定が入るかもしれない。結果的に今週の休みも仕事になりそうだ。とはいえ、こうして日々、確実に問題を解決し、クルマを最適な状態に仕上げていくことに、充実感を感じる。

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