ケイタ

横浜市都筑区の開業獣医師。 横浜都筑どうぶつ病院 『犬と猫の病気』について要点をまとめてアウトプットしてます。 〜Instagram〜 https://www.instagram.com/keita_mm 気に入ったら読んで下さい。

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最近の記事

肺炎についての論文まとめ

こんにちは 犬や猫でも肺炎は発生します。 論文翻訳のPDFです。 多少、専門用語が混ざって難しいかもしれませんが、頭の片隅に入れておいて いただいてもいいかもしれません。 興味のある方は、ぜひどうぞ!!!

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    • 猫の投薬方法

      猫の投薬って犬よりもレベルが高いですよね。 特に偏食だったり、食欲がない、口が上手く開けられなかったら。 そんな時は、チュールを使って食べさせてみてください。 「ちゅーる」に粉々にした薬を混ぜ込み、鼻先もしくは上顎に塗ってあげるとよく舐めてくれます。 注意点は、抗血栓薬や抗生剤は苦いため量が少なかったり、敏感な猫は気づいてしまうこと。そんな時は、仕方がないので口の中に入れるしか方法がなくなってしまいます。 プロフのインスタに動画載せてるので参考にしてください。

      • 犬と猫の痙攣時に気をつけること

        犬や猫でも痙攣は起きます。 原因は様々で、突き止めるのは獣医師の役目。 じゃあ、自宅で発見した家族は・・・・ 1、周りのものをどける。   できればバスタオルなどで周囲を覆ってください。   頭をぶつけないように。   その時に噛まれないように。噛まれるとおそらく骨が折れます。   ものすごい力で歯を食いしばっている可能性があります。 2、動画をとる   これは難しいかもしれませんが、言葉で伝えるよりも遥かに楽です。   痙攣の様子で十分な情報が得られます。 3、どの

        • 私の仕事 獣医師

          獣医師として ときどき考えることがある。 自分の仕事がなんであるか? 目の前にいる動物を治療することが大事なのは当然だろう。 その先は、、 やはり一緒に暮らす家族が幸せでなければどんなに効果があると言われている治療でも良いことなのだろうか? あらゆる可能性を考えて双方に負担や良好な関係を築く治療を目指していく必要があると思う。 そのためにも最新の知識のアップデートは必要だろうし、家族との会話も必要だ。 いずれにしても答えのない仕事かもしれない。

          犬のてんかんについて

          犬のてんかんコンセンサス 久しぶりに投稿します。 今回は、「犬のてんかん」のガイドラインについて要約しました。 2015年に報告された論文です。院内の論文報告で使用したものです。 多少専門用語があります。 てんかんの犬をケアしてくれている方の参考になってくれれば嬉しいです。 では、また論文要約できたら更新します。

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          犬のてんかんについて

          犬と猫の血液検査

          久しぶりの投稿です。 今回は、犬と猫の血液検査です。動物病院で一般的に実施される検査ですね。でも検査結果については、あまり詳しく説明を受けていない or 説明を受けたんだけどあまり覚えていない or 忘れた。。。など一度に理解するのは難しいはずです。 先日、自院の看護師向けにオーナーにわかるようなレベルでの説明をしたスライドを作成しました。ランチョンセミナーですね。まだ看護師1年目の方もいるような場所です。その方にも何と無くこの数値が何を表しているのかわかるように書いたス

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          犬と猫の血液検査

          〜獣医さんの循環器薬〜

          獣医さんの循環器薬について、よく使用するものをまとめてみました。羅列しただけなのでわかりにくいですが、リマインド用に使えたら嬉しいです。 シーンによっての使い分けが難しいですね。レアな薬も一応載せてます。 ~ループ利尿薬~ 1、フロセミド(@ラシックス@フロセミド)  ・10mg錠と20mg錠がある。  ・犬・猫:0.25~2mg/kg/BID 経口・静注・皮下    適応:心不全、肺水腫、浮腫に用いられる。  副作用:腎障害、低Na、低K、低Cl血症。 2、トラセミド(

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          〜獣医さんの循環器薬〜

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          猫のコクシジウム症

          今回は、猫のコクシジウム症についてです。 日常の診療において遭遇する機会が多い病気です。犬や猫には従来からその存在が知られていて、犬もしくは猫の交差感染性がないことが明らかになっています。 臨床徴候、感染経路、検査及び診断、治療及び予防について記載します。 個人的な私見もありますので、あくまでも参考に。 【感染経路】感染経路として、成熟オーシストを経口摂取する、非固有宿主を捕食するかのどちらかです。猫の体内では、感染後オーシストが排出されるまでの日数はそれぞれの種によっ

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          猫のコクシジウム症

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          ~犬伝染性気管気管支炎について~

          さて、本業の獣医師として勉強したことをまとめて書いてみます。かなり自己判断もあるため語弊が出るといけませんので興味がある方だけお読みいただきたいです。そのため最小金額の100円に設定しました。読みにくい箇所もあるとは思いますがご容赦ください。 ・以下では、病態、診断、治療、予後について記載されています。子犬の時期に比較的多く診察される病態の一種です。家族には、咳というのは目立つ症状のため心配になるケースが多いです。獣医師がどのような判断をしているのかがわかると良いですね。

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          ~犬伝染性気管気管支炎について~

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          セミナーレポート

          WJVF2020でのセミナーレポートです。 Vet Derm Tokyo 伊従慶太先生 『オクラシチニブ VS ロキベトマブ』 オクラシチニブ(アポキル)は、分子標的薬 ロキベトマブ(サイトポイント)は抗体医薬 新しく発売されたサイトポイントは、かゆみを惹起するIL-31をターゲットとした抗体医薬である。犬のみの使用で、猫には使えない。 抗体医薬品は、ターゲットを絞った治療のため 1、高い治療効果と少ない副作用 2、有効な治療法のない難病の治療 3、最新のバイオ技術

          セミナーレポート

          WJVF2020 レポート

          「犬の低アルブミン血症」 〜中島亘先生〜 初のオンラインで開催されたWJVFの講義まとめです。 アルブミンとは、ほとんどが肝臓で産生されます。その半減期は犬で8日間程度です。このアルブミンが減少した場合に臨床獣医師はどうするべきなのか?が今回の講義内容になります。 犬の低アルブミン血症は、猫より多いです。臨床兆候は様々で全く認められない症例もいます。猫は、蛋白漏出性腸症超や肝硬変、門脈圧亢進が少ないからです。 もし、低アルブミン血症が認められた場合には、比較的重症な疾

          WJVF2020 レポート

          治療につながるスキンケアを考える。

          今回は、治療につながるスキンケアを考える、オンラインセミナーのアウトプットです。Vetpeerさんから配信されているセミナーです。講師はDVMsどうぶつ医療センター横浜の柴田先生です。主に犬のスキンケアの概念についてでした。 スキンケアとは?「健康で美しい肌を保つために肌の手入れをする事、皮膚についた汗やホコリなどの汚れを落として無用な刺激を減らし(清潔のスキンケア)、角質層の油分と水分を補うことによってこれらの刺激に対する防御のある潤い肌を保つこと(乾燥のスキンケア)」

          治療につながるスキンケアを考える。

          猫の皮膚病学 セミナーレポート

          今回も猫の皮膚病学セミナーレポートになります。 講師は、IDEXX Laboratories,inc の関口先生です。 獣医師向けWEBサイトの無料オンラインセミナーからです。 『見た目から入る猫の皮膚病学』 猫は意外とアトピー性皮膚炎が多いそうです。この見た目から入るというのは、炎症があるかないか、痒みがあるかないかを判断することを意味しています。 ・炎症があって痒い:アレルギー・感染症 ・炎症があって痒くない:稀な疾患(角化・免疫異常、腫瘍) ・炎症がなくて痒くない

          猫の皮膚病学 セミナーレポート

          猫好きなら知っておきたい猫皮膚セミナー

          webセミナーのアウトプットです。今回のセミナーは、Vet Derm Tokyoの神田先生による『猫好きなら知っておきたい猫皮膚セミナー』です。なかなか猫の皮膚についてのセミナーは少ないので貴重です。ありがとうございます。かなりためになるセミナーでした。長くなりますが、お付き合いください(笑) ◯「猫は小さな犬ではない」ことを理解しましょう。 犬と猫の皮膚、被毛の違いは、猫の皮膚の厚さは犬と比較して薄く、毛の密度は猫が圧倒的に密であり、太さも細いです。なので、猫の毛がモコモ

          猫好きなら知っておきたい猫皮膚セミナー

          猫の動脈血栓について

          猫には動脈血栓症(ATE)と呼ばれる怖い病態があります。 今回は、JSFM(Japanese Society of Feline Medicine)が主催した 「猫の集会〜第7回〜」のセミナーレポートです。 今回の内容は、麻布大学 藤井先生の循環器病学のセッションからです。 〜猫の動脈血栓症(ATE)について〜 今回のポイントは、『なってから VS なる前』ということで、発症してからでは遅いよ・・・ということがポイントになります。 ◯好発要因 ・猫種:メインクーン・ラ

          猫の動脈血栓について

          〜猫の腎臓病のお薬〜

          今回は、猫の慢性腎臓機能障害のお薬の1つである 【ラプロス®︎】 についてです。 猫の飼い主さんですと一度は聞いたことがあると思われる 「猫って歳をとると腎臓が悪くなるのよねぇ」 これが、慢性腎臓機能障害です。 猫のかかりやすい病気の一つに慢性腎臓病が挙げられます。 年齢を重ねた多くの猫のが慢性腎臓病を患う可能性が高いにも関わらず、病態が解明されていないことも多い現状です。 現在猫の慢性腎臓病は、腎臓間質の線維化と炎症が主体であり、間質の線維化が腎機能低下を引き起こすと考

          〜猫の腎臓病のお薬〜