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動物病院での犬と猫の病気:下痢(1) 犬と猫はどちらが下痢しやすい?

千葉市で働く臨床経験17年目の獣医師です。

それでは今回より動物病院で診察されることが多い犬と猫の病気についてお話ししていきます。

まずは動物病院の毎日の診察でもっとも多いと言ってもよい病気、

それは

犬の下痢

です。

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私の働いている動物病院の場合をお伝えすると、毎日犬の下痢の診察は何件かは必ずあります。


そして多い日は一日の診察の50%近くが下痢の診察

という場合もあります。


とにかく犬は猫と比べてとてもお腹が崩しやすいんです!

愛犬の下痢のため診察に来られたご家族より、受付の問診でよくお聞きするエピソードは、
以下のようなものがあります。

・おやつを食べすぎた
・家中を舐めまわす
・お散歩に出るたびに拾い食いをする
・ドッグカフェでいつもと違うおいしいものを食べた
・一緒に旅行に行った
・海で砂浜にうちあがっていたカニや魚を食べてしまった
・同居の犬と仲が悪い
・新しい子犬、子猫が来た
・うちの息子が追い掛け回す
などなど

愛犬が下痢をした覚えがあるご家族は、上記の原因に当てはまるものが少なからずあるのではないでしょうか?

犬の下痢の原因は、その大部分が

食べたもの、環境の変化、ストレス

が関与しています。


一方猫は下痢で診察に来ることはほとんどありません。

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それは最近の猫はその多くが室内飼いのため、環境の変化も犬ほど多くなく食べるものも犬と比べて限られているからだと思われます。

そのためもしも愛猫の下痢が続くとき、それは何か怖い病気が隠れている可能性があります。

もし今、愛猫の下痢が続いていてまだ動物病院に相談されてないご家族がいらっしゃいましたら、お早めに近くの動物病院に行くことをおすすめします。


それではこれからしばらくは下痢についてのお話をしていきます。
よろしくお願いいたします。

次回に続く。


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