体構成が養分要求量に及ぼす影響 part1(日本飼養標準2022)
牛の栄養について、勉強しようと思い、肉用牛の日本飼養標準2022を購入しました!
今回は日本飼養標準より、「体構成が養分要求量に及ぼす影響」について、紹介します。
まず、体構成は以下の化学成分で占められています。
水分
タンパク質
脂肪
炭水化物
灰分
これらの化学成分のうち、炭水化物は構成比率が低く、灰分はエネルギー的に重要ではありません。
そのため、重要視されるのは「水分」「タンパク質」「脂肪」の3つです。
つぎに、体構成とエネルギーの話をするに当たり、タンパク質と脂肪のエネルギー含量が重要になります。
1kgあたりのタンパク質と脂肪の持つエネルギーは以下の通りです。
蓄積タンパク質 5.7Mcal(メガカロリー)
蓄積脂肪 9.4Mcal
脂肪の方がエネルギー含量が高いことが分かりますね!
脂肪を分解すると高いエネルギーを得られるというわけです。
つまり、脂肪を合成する際も、高いエネルギーが必要になると言い換えることもできます。(多分重要)
このシンプルな原理は、以下の現象に関連していると考えられます。
なぜ、性別が増体に影響するか?
なぜ、月齢に伴い、発育速度が変化するのか?
なぜ、「代償性発育」と呼ばれる現象が起きるのか?
次回は、上記の現象を含め、体構成に影響を与える要因について紹介します!