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takasaba
牛のキャスト固定2
前回、大学で学んだことをメモしたのですが、今回は「日本獣医師会」のサイトに、キャスト固定について少し記載があったので、紹介します。
用意するもの
ゴム手袋
ストッキネット
綿ロール
幅10cmくらいの弾力性包帯(べトラップ的な?)
微温湯
プラスチックキャスト
ドライヤー(寒冷期)
他にもギプスカッターとかも入ってましたが、とりあえず、上記のものがあれば良さそうな感じがしました。(有窓とかにしたいときに使うのかも)
手順
骨折近位関節上位から蹄尖までストッキネットを2重にして装着
綿ロールを十分に巻く
キャストを微温湯に浸す
ストッキネットが5cmくらい出るように、巻き始める
キャストの巻き方は、まずは環行帯を
次に、蹄尖部まで2/3オーバーラップするように巻き進める
蹄尖部は摩耗が強いため、少し厚めに
モールディング
近位関節上位のストッキーネットを折り曲げキャストによる皮膚の摺れを保護
最後に、気になる巻数ですが、以下のようなデータが有るようです。
![](https://assets.st-note.com/img/1693005469059-6ckLpp2vO9.png?width=1200)
まずは、左のデータは巻数別の圧縮荷重試験の結果のようですね。
大体、3巻くらいで2000N(200kgくらい)、5巻くらいで4000N(400kgくらい)は耐えられそうな感じです。
骨折部位が1肢であれば、1肢に対して、全体重の半分が乗るとしても、3巻すれば400kgくらいの牛までなら適用可能という感じでしょうか、、
つぎに、隣のデータですが、こちらはギプス固定後の時間経過と圧縮荷重試験結果です。120分後まで強度が増し続けるというのは、驚きですね。逆に、巻いた直後は変形する可能性があるということですので、油断は禁物です。
キャスト固定を、ぜひ自分の技術にしたいものですね!!
(この間固定した、あの子、どうなってるかな、、、)