ソウル親子留学2003年@12「足型に宿る👣🐾ケンチャナ」
【20年前のソウル留学時のブログをnoteへ、夜な夜なあげてる最中です。昨今の旅行でも「嘘やろ!?」みたいな面白いところあると思いますが、その頃のソウルはもっと毎日がネタだらけのようでした。毎日を目標に要約しながらあげていかないと、、、大丈夫かな。笑】
2003年ソウル下町
夜の9時ごろ、水ペットボトルが切れてることに気がついた。
韓国では水道水を飲まない方が良いよと、聞いてたので、コンビニでペットボトルを買っている。日本に比べてめちゃ安い。
数日前、徒歩1分のところにオープンしたコンビニがある。夜だし、メロンとあさひちゃんには部屋で留守番してもらい、私は1人で買いに行くことに。
うちのペンシルビルは、各フロアひと部屋で内階段。その4階から降りて、1階の門扉を開けた、その瞬間
「わああぁ!」
踏み出した足をすぐ引っ込める。
夕方、帰宅したとき砂利道だった道がセメントの海になっていた。
アパート前の数メートル、両側から立ち入り禁止テープと三角コーン。
包囲されとっと?
大家のおじさーんアジョッシー!今夜◎時からはセメントやからね、出入り出来ないよ言うてくれ連絡してくれヨ〜ヨボセヨ〜!!
いや。大家のおじさんはここに住んでない。
この事実を知らない可能性のが高い。こんなことくらい(セメントくらい)勝手に進む、うむ、笑うが、それが韓国だ。私は短期間に学習している。
で、この状況どうする。園児のメロンがいるし水は必要だ。
神さま許して、こそっとな、目立たぬよう端っこ歩くから、すんませんやでぇと
片足を出す。やらかい。うぇぇ沈む。お、じゃあ沈む前にもう一歩出せばええね、川や海の上歩く時と同じやろって当たり前に不可能。
出来るだけ体重を空へもち上げながら、ほら思い出すのよ、バレエのようにねって。
それもムリ。
やばいぞ沈む
けれどGOGO!
壁つたい歩き。なかなかバランス難しい。
あかんよ、ここで転けてみぃどうなる?
ひとり金粉ショーならぬ
ひとりセメントショーなってまうやろ。
ええい、とにかく歩け。
翌朝
壁際には私の23センチの鮮やかな足型が並んでいた。ナハハやっぱしこうなるよね。ごめん。でもハリウッドの有名人手形みたい、サインでも付けときゃ良かった(あきません)
なんて思いながら、猫の足跡も見つける。猫も災難だね、びっくりしただろうよ。
と、道全体を俯瞰で見た私は、はっきりと声が出た。
「ええっ」
大小さまざまな靴跡が散らばっとる。
アパートには、まだ私たちしか住んでいないから、これらは正真正銘、通行人のものだ。
彼らは、どうしてもここしか歩けないって訳でない。狭い町だ、ほんの少し回り道で往来できるはずなのに……WHY!?
ガン無視された通行禁止テープと三角コーン。朝日のなか哀しげに佇んでいた。
朝っぱらからウケる町だ。
あ、私の住む町か。
続く