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活動報告41(2024年11月)
ものづくりスタートアップ「始動③」
新しい事務所を捜すにあたり、敷金も礼金も不要なURの賃貸物件を利用することを思いついた。法人契約も可能なようだが、ハードルは口座引き落としができる金融機関が限定されていること。ネット銀行はすべてダメだった。やはり、店舗型の金融機関にも預金口座を作らなくてはいけないのだろうか。立ち上げたばかりの零細企業にとっては、いろいろな障害が立ちはだかる。
今月のTIB FAB Makers Challengeのプログラムでは 3D CADを用いたプロダクトデザイン/筐体設計と、墨田区の工場見学・製品化するための製造プロセスの講義(株式会社浜野製作所)だった。2年間程Autodesk Fusion を使っていなかったのでやり方をほとんど忘れていた。どうでも良い事だが360という表記も消えていた。なるほど、製品化では金型を作らず、板金だけというやり方もあるのか。
プロダクト開発については、来年2月のデモデイを見据え、発表するプロダクトを変更した。念のため最初から二つのプロダクトを併記していたが、この学習用のタイマーもどきは、服薬支援薬箱のPoCの位置付けにもなるのでピボットという訳ではない。人の認知に働きかけるという機序は共通しているが、服薬に関する認知を時間への認知に転換したもの。服薬よりは時間の方が、一般への訴求力が高いだろうとの見込みに基づいている。
寄り道としてのRaspberry Pi Picoいじりでは、タイトル画にあるように超音波距離センサー、マイクロサーボ、リードスイッチや電池拡張ボードを使った各種の工作をした。その過程で同じPythonという名前が冠されてはいるが、MicroPythonとPython3との細かな違いに気付かされた。具体的には標準ライブラリが少ないということ。NumPy やtkinterはもちろんのこと、random.sampleもdequeも使えない。そのため、FIFOや中央値フィルタ等のモジュールを全部自作する羽目になった。MicroPythonのライブラリが削られているのは、用途的な面からなのか、RP2040の性能面を考慮したのか、どういった理由なのだろうか。
なお、今月はInterstellar10周年の記念上映があって当然観に行ったけど、まあ涙腺が緩むこと。“Those aren't mountains, they're waves”