新年のご挨拶と抱負~真夜中に消えない焚火~
2025年の幕が上がりました。
まずは、昨年も関わってくださったすべての人たちへの感謝を胸に、 この新しい1年の始まりに言葉を紡いでみます。
1月5日に、大学生らに新年の講義をさせていただきました。
選抜された大学生が来ている、いわゆる未来のリーダーたちが集まり 偉そうに語らせてもらう時間です。
2008年の創業の思いと17年後のいまではどう世界は変わってきているのか。
どうそれを予見していたのか。
いまのvery50の存在はこの時代の何になっているのか。
2025年、AIの技術革新はますます生産効率性革命を起こすことが予見されています。
これに加えて、労働時間が長いとなんでもかんでも"ブラック企業"という言葉で 矮小にまとめ上げることで、人々はこれからどんどん"暇人"化していく未来に向けて加速をして進んでいるように思います。
「暇になった時間に人は何に時間を使うのか」
この問いがより人々に突きつけられるのではないでしょうか。
十分に僕らはこの時間を"遊べる"ほどに豊かな創造性を育めているのか。
また、今年は世界最強の国・アメリカでトランプ氏が大統領に就任をする年です。
早くも彼の持ち前の極端に見える思想が堂々と声を上げ始めています。
すでに女性やLGBTなどに対する、**多様性(Diversity)や包摂性(Inclusion)**を否定する言葉が 公然と語られはじめる動きが少しづつ出てきて、それを加速するような内閣が組まれ始めています。
一方で、観光客も含めると空前の15億人を超える"人間の大移動"が繰り広げられています。
人が自由に移動する時代は、人と人の摩擦や小さな衝突が世界のあちこちで起こる時代でもあります。
トランプの政治的駆け引きにより、ウクライナなどの戦争は終息が予想されますが、
代わりに前述の極端思想によるこれらの難民や移民を締め出していくような不寛容をきっかけに起きる小さないざこざは 加速的に世界のあちらこちらで起きるでしょう。
"誰も取り残さない"というどこかで聞いた言葉は、最も簡単に廃れていく時代になるかもしれない。
僕らの活動は主に人の教育に、多くの学校と連携をして若者の教育に向き合っています。
教育関係者の多くがより一層、腐敗した"受験"一神教から勇気を持って抜け出し大切な何かを守れるか
試される2025年と覚悟をする1年となる気がしています。
very50という組織がどれだけ本気でこの課題に向き合えるか。
問いは尽きませんが、この問いを持ち続け、多くの人たちと考えること自体が大切なのだと信じております。
2025年という新しい1年、「真夜中に消えない焚き火」というコンセプトのもと暗闇に見える世界でも灯し続けたいと思います。
一緒に共に歩んでくださる皆さんに感謝し、そして心からのエールを送ります。
今年もよろしくお願いいたします。
very50代表
菅谷 亮介