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【インターンVoice2024vol.3】very50で問い直した、自分の挑戦のあり方

【インターンVoice】と題したこのシリーズでは、very50にインターンとして関わる大学生の生の声をお届けします。

3人目は、マーケティング・新規事業開発を担当している八重樫海斗(やえがしかいと)です!
ぜひご一読ください!


簡単な自己紹介をお願いします!

慶應義塾大学 法学部政治学科3年の八重樫海斗と申します。バックパッカーとしてこれまで19カ国を旅し、現在は移民難民問題や社会起業を中心に活動しています。特に地元である埼玉県川口市の在日外国人コミュニティに焦点を当て、活動や研究を行っています。
昨年度、川口市での多文化共生を推進するために「EthniCity Kawaguchi」という学生団体を立ち上げました。私たちが主催する「川口エスニックフード祭り」では、地元のエスニック料理店が出店し、初開催となった昨年度は3日間で1万人を動員しました。今後も地域の多様性を活かし、国籍やルーツを越えた新しいつながりを創り出していきたいと考えています。また、在日外国人に向けたビジネスを立ち上げたばかりで、今後は起業家としての挑戦を続けていきます。
大学では社会学を専攻し、日本におけるクルド人への排外意識をテーマに卒業論文を執筆予定です。活動に比重を置きつつも、アカデミアの世界にも関心を持ちながら日々学びを深めています。

トルコ・シリア地震で深刻な被害を受けたシリア難民キャンプを訪れた時の写真
(トルコ・パザルジク)

very50と出会ったきっかけを教えてください。

大学1年生の冬、当時very50でインターンをしていた大学の先輩から紹介されたことがきっかけです。バックパッカーとして各国を旅する中で、国際協力や社会起業に関心を持ち始めていた私にとって、very50の事業内容は非常に魅力的で、「これは面白そうだ!」と思い、迷わず飛び込みました。
最初に参加したのはMAP(大学生メンター育成プログラム)ですが、最も印象に残っているのは初めて大塚オフィスを訪れた時のことです。代表の菅谷さんをはじめ、バリ島の起業家やミャンマー人の大学生などがオフィスに集まっており、多様な人々が集まる活気ある環境に圧倒されました。当時、たまたま豊島区の課題解決を目指すPALというプログラムが進行中で、そのエネルギーに満ち溢れた雰囲気に触れ、「なんだこの団体は…面白いぞ!」と、探究心が揺さぶられたことを今でも覚えています。

初めてのメンターとしてMoG引率で、担当事業家と撮った写真
(インドネシア・バリ島)

学業、部活、バイト、インターンと多様な選択肢がある中で、very50のインターンに応募した理由を教えてください。

自ら社会起業を進めるための力をつけたいと思い、様々な企業や組織を探しました。その中で迷いに迷った末、very50でのインターンを選びました。当初の理由は「なんとなくvery50が一番おもしろそう」と感じたからでしたが、今振り返ると、その選択の理由を以下のように言語化できます。
それは、very50が掲げる挑戦のスタンスへの共感と尊敬です。そのスタンスはCredoに表現されており、「Be the 10%」「Act very50」、そして「1 for N」どれもが、私にとって非常に大切な価値観です。

very50のCredo

創業15周年。very50のMission / Vision / Credoを新たに策定しました より引用

近年、ソーシャルビジネスやSDGsといった概念が広まり、多くの活動が増えています。しかし、社会課題はその性質上極めて複雑で、単純な解決策や答えは存在しません。「こうすれば、より良い未来が待っている」といった見せ方が、本質を捉えていないことも多いと感じます。very50が注力している教育の課題もまた、非常に難解で簡単には解決できないものです。
そのような白黒つけられない複雑性の中で、very50は単純で煌びやかなソリューションに頼るのではなく、本質的な意義を求めて行動し続けています。そんなvery50のスタンスを宿らせて自分に活かしていきたいと思ったことが、私がvery50にインターンとして携わりたいと思ったもっとも大きな理由なのだと思います。

現在インターンで担当されている仕事を具体的に教えてください。

現在、メインとして担当しているのは、高校生向け事業のtoCマーケティングや新規事業開発など、ビジネスサイドの業務です。ただし、単一の業務にとどまらず、幅広い分野を横断的に担当するのが特徴的です。夏には韓国への出張を1人で行い、新たな高校生向けプログラムの開発やコーディネートを任されたこともありました。
very50は認定NPO法人という法人格でありながら、ビジネスとして自立しつつ、社会性の高い事業を展開しているのが大きな特徴です。私自身、マーケティングや新規事業開発といったビジネス寄りの業務に興味があり、その立場で日々業務に取り組んでいます。
「社会にいいことをしながら稼ぐ」というコンセプトは一見カッコイイですが、実際に取り組むとその難しさに直面する場面が多々あります。これはよく言われることですが、very50のミッションに紐づくような社会性の高い事業を考える際、通常のビジネスであれば削ぎ落とすような非効率をどうしても含むことがあるからです。それでも、社会性と経済性は完全なゼロサムゲームではないはずだと信じています。「社会にいいことをして、その対価としてしっかり収益を出す」という目標を達成するため、日々悪戦苦闘しながら挑戦を続けています。

インターンの中で学んだ、成長したなと思うことは何ですか?

インターンを通じて最も強く感じた学びは、「スタンスを持ちながら、ビジョンに向かって行動し続けること」の重要性です。very50では、答えのない問いに向き合い、自分なりの価値を見出すことが求められる環境に身を置きました。週2日という限られた時間の中でも裁量を与えられ、自分で考え、行動することが必要だったため、日々大きな挑戦を感じていました。
時には「それっぽく見える仕事」に逃げたくなる瞬間もありましたが、結果として、見た目や形式にとらわれず、本質的な価値を追求することが大切だと実感しました。このような環境での経験が、自分にとって大きな成長のきっかけになったと思います。
社会課題に向き合う上で、「答えがない」という状況に葛藤することは避けられません。しかし、その中で自分なりのスタンスを問い続けることの大切さを学びました。完璧な解決策や結論を見つけられなくても、まずは正面から向き合い、自分ができることを見極めて行動する。この姿勢が、very50での経験を通じて少しずつ身についてきたと感じています。
また、社会課題はその複雑さゆえに簡単には解決できません。試行錯誤の中で反発やズレに直面することも多くありましたが、それでもあきらめずに行動し続けることが、小さな一歩でも社会を良くするきっかけになると信じられるようになりました。
このように、very50での経験を通じて、自分自身のスタンスを見つめ直し、それを行動に結びつけるプロセスを学ぶことができました。この学びは、インターン卒業後もどんな場面でも大切にしていきたいと思っています。

昨年5月の ボーダレス・ジャパンとvery50 の共催イベントで登壇

インターンをやっていて楽しいなと思う瞬間はどんな時ですか?

1つ目は、悩みながらもやりきったアウトプットによって価値を生み出せた時です。担当しているプロジェクトは、自分の努力がそのまま成果に直結するため、取り組む際には責任の重さを感じ、時にはヒリヒリとしたプレッシャーの感覚を覚えることもあります。しかし、その分、しっかりと成果が出せた時には大きな達成感があります。努力が形になり、誰かの役に立つと実感できる瞬間は何にも代えがたい喜びです。
2つ目は、大塚オフィスでのスタッフやインターン生とのコミュニケーションです。オフィスはいつも無邪気な笑いが絶えず、仕事の話から雑談まで、どの時間も楽しいと感じます。他の組織での経験はあまりありませんが、very50のような家族のように密なコミュニケーションを持てる職場環境はとても貴重なのかもしれないと思っています。
また、ミーティング以外の何気ない時間や食事中に突然始まる「ガチディスカッション」も、very50らしい瞬間の1つです。議論を通じて「これだ!」というアイデアにたどり着くこともあれば、答えが出ずにモヤモヤが残ることもあります。ですが、社会課題やアクションについて真剣に話し合うその時間は、議論好きな自分にとって、とても刺激的で楽しいひとときです。

very50でのインターンを検討中の方に向けてひとことお願いします!

インターンを検討する動機は人それぞれだと思いますが、私自身、very50での経験を通じて学んだことを共有させていただきたいと思います。
「起業家になるためには、どんなスキルを積むべきか?」という問いをよく耳にしますが、very50での経験を振り返ると、最も大切なのは特定のスキル以上に、ビジョンを持ち、それを実現するためのスタンスだと感じています。もちろんスキルは重要で、事業開発や経営企画の経験が得られればそれに越したことはありません。しかし、学生の短期間のインターンで社会人にスキルで勝るのは難しい部分もあります。だからこそ、限られたアセットの中で自分が何を大切にし、どう行動するかが重要なのではないかと思いました。
私自身は、very50で働く一人一人が「自立した優しい挑戦者を増やして、世界をもっとオモシロク」というミッションに向かって挑戦し続ける姿勢から、多くの刺激を受けました。その姿勢を近くで見て、私自身もビジョンに向かって挑戦することの価値を改めて実感しました。
もしこの記事を読んで興味を持たれた方がいれば、ぜひ一度スタッフと話してみることをおすすめします。very50のインターンが、あなたにとって何か新しい一歩を踏み出すきっかけになれば嬉しいです。
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very50では、より多くの高校生に価値を届けるため、正社員だけでなく、学生インターンを随時募集しています。ぜひ、まずはお気軽に話を聞きにきて頂ければと思います。
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