【学生メンターVoice2024vol.3】プログラム参加者時代憧れたメンターに
こんにちは!very50インターン生の黒木陽菜です。
【学生メンターVoice】と題したこのシリーズでは、very50にメンターとして関わる学生(大学生・院生)の生の声をお届けします。
very50には、MAP(Mentorship & Action Program)やLiD(Ledership in Developing countries)を修了した大学生が、メンターとして高校生のプログラムに参加する制度があります。今回、2024年8月にベトナム・ホイアンで行われた中高校生向けのMoG(Mission on the Ground)に大学生メンターとして参加した仲野マリアさんより、メンター体験談を聞きました。ぜひ、ご一読ください!
1.very50との関わり
高校1年生の夏~高校2年生の夏のイタリア留学からの帰国後、学校だけではなくもっと広い範囲で新しい刺激に触れたいという思いを抱いていた際に、Instagramのストーリーの広告でvery50が主催していたEGG*(Entrepreneurship in the Global Ground)の存在を知り、応募し参加したのがvery50とのかかわりを初めて持ったきっかけです。また、高校生の時のEGG参加時に大学生メンターから影響や刺激を受けることが多くあり、私もいつかメンターとしてvery50で活動してみたいという思いを抱くようになりました。
2.MoGに行く前の事前準備期間に感じていたこと
活動内容としては、私自身が高校生時代に参加していたEGGと似ていて事業家さんへの課題解決を通して高校生自身のリーダーシップを育成していくものだろうなと思っていましたが、生徒や事業家さんに価値を残すことを考えたうえでメンターである自分自身にとっても学びある良い経験になることを確信していたからこそワクワクしていました。
3.MoG中に感じていたこと
~現地での活動について~
ベトナムの伝統的な技法で、天然素材やリサイクル素材にこだわり制作した洋服やアクセサリーを扱っている事業家さんの経営課題解決に挑みました。
当初日本にいるときに、高校生たちは売上アップを主軸に考えていたのですが、実際に事業家さんのもとを訪問し、本人の想いを伺ってからは、ただ売上アップを図るのではなく、一つ一つの作品に共感して好きになってもらうことを主軸に提案内容を考えていくことに軌道修正しました。また、事業家さん本人もプロジェクトを進めていくにあたり、熱量高く取り組んでくださっていたからこそ、私たち自身も自分たちがいることで事業家さんに対して良い影響を生み出せる意味のある提案をしたいと思うようになりました。そして、何よりも生徒自身がひたむきに取り組んでいる姿がメンターである私自身のモチベーションにも繋がっていました。
~生徒に対して~
高校生自身が自分の苦手なことに対しても果敢に挑戦している姿をこのMoG期間を通して近くで見ていたからこそ、約1週間という短い期間ではありましたが、生徒自身にとって挑戦することの楽しさや自分の殻を破ることの気持ちよさをものすごく実感することができたのではないかと思っています。それによって今後挑戦してみることのハードルが低くなったと感じていますし、私自身も実際にその場で一緒に向き合うことができて嬉しく思っています。
また、こんなにも人のことを観察して考え、真正面から人と向き合うことは私自身の人生において初めてだったと思います。1on1をして生徒の気持ちやそれぞれが直面している課題に寄り添ったり、時には少し厳しい言葉で鼓舞したり、生徒たちが私に対して真剣な眼差しをくれたからこそ、私も熱くなれたように感じます。
~生徒の姿から学んだこと~
また、MoGを通して私自身生徒から「変化のスピードの速さと挑戦する姿」に関して学ばせてもらうことが多々ありました。「行動力を頑張る」と宣言していた高校生は、自分から積極的にインタビューに赴いていたり、こうしたらいいんじゃないかという提案に対してすかさず行動して試してみるスタンスを大切にしていました。正直、想像を超える変化を1日で見せてくれたり、驚くこともありました。だからこそ、私の悪い癖としてある「すぐ格好つけてしまう」という一面も、払拭したいと強く思いました。高校生たちのひたむきに頑張っているかっこいい姿を見て、たとえ自分自身がダサくとも、格好つけず変化を恐れず自分の決めたことに向かって頑張りたいと思えるようになりました。
また、これまでは努力の過程を見せないことや、難しいことでも何事もなかったようにサッとこなすことが自分自身の美学としてありましたが、今回私が高校生たちからインスパイアされたように、泥臭いとこやスマートにできない姿もそれを見せることで誰かに影響や感動を与えることができると知ったことは自分にとって大きいことでした。
~メンターとしての自分~
現地ホイアンに行く2〜3週間位前から、事業家さんへ価値を届けるために考えた内容の壁打ちを事前にペアメンターやvery50のスタッフさんと一緒に行っていましたが、現地に行ってから改めてもっとできることがあるのではないかと思うようにもなりました。現地ではメッセージカードを記入したり、生徒よりも先にプロジェクトについての構想や作戦を練る必要があるからこそ、自分の中でのタスク整理を事前に行っておく自己マネジメント力の大切さを感じました。ですが、そんな自分自身の改善点を感じることができたのも、高校生たちが諦めずに事業家さんの課題解決と向き合っていたからだと思っています。
4.今後の展望
私自身も、自分がEGGに参加した際の大学生メンターのおかげで人生が変わったというか。これまでも留学や学校外の活動など行動することは大好きでしたが、それは自分のためだけであると気づくようになり、メンターの存在を意識するようになって初めて自分のためだけでなく、誰かのための行動をすることができるようになっているのではないかと感じるようになりました。だからこそ、自分+誰かのために行動していく在り方を伝染していきたいと思うようになりました。
また、メンター活動を通して物事を論理的に考えることができるようになったものの、ただ考えている意識高い人という形ではなく、高校生自身にも挑戦してみたら楽しそうかもしれないということを感じてもらいたいと思っています。だからこそ、自分自身も今考えているアイデアをもとにビジネスコンテストに挑戦したり、運営としてかかわっている大学のコンテストに更なる価値を生み出し、これまでにない盛り上がりを創っていきたいと思っています。目に見えるアウトプットを出していくことで、関わる高校生とできるだけ近い距離で目線を合わせながらも、「なんか面白い挑戦をしている人」でありたいです。そうすることで、メンターとして、どんどん生徒たちに一歩踏み出したり挑戦することの大切さを共有していきたいと考えると同時に、自分が動くことで他の誰かのためにもなれる、そんな存在でありたいと思っています。
5.最後にひとこと
私にとってメンター活動は、生徒たちと向き合うだけでなく自分自身と向き合う経験でもあると思っています。MoGなどプロジェクトの期間中は、生徒のこと、プロジェクトの方向性、事業家さんへ更に価値のある提案をするにはどうすればいいかなどなど、正直頭が痛くなるほど考えることが多いと思います。普段の生活では、普通考えすぎて頭が痛いことなんてないからこそ、すごく気持ちがいいし、自分の足りないところも明確になって、成長し続けることができている気がします。
そして何よりも他のメンターとの関わりから受ける刺激が大きいです。きっと、日本中のどのコミュニティよりも熱い大学生が集まっていると思います!少しでもメンターやvery50の活動に興味を持っている方がいれば、絶対後悔しないよと背中を押したいです。