1歳を過ぎてもまだ子猫
お迎えした当初は随分悩んでいたけれど、お迎えして1年が経とうとしている今、ほとんどその悩みは消えている。
ようくんはお迎え当初、生後6ヶ月。バックヤードで他の猫たち(ようくんの同期と言える子たち)と遊んでいたとはいえ、ずっと狭い環境にいたおかげで気持ちは子猫のままだったようだ。
そんな彼も今年の7月でめでたく満一歳を迎え、少し(本当に少し)大人になった(ような気がする)。
テーブルに乗ったり、ガスコンロに近づいたり、オートフィーダーを夜通しけしかけたりしていた当初、私は本当に本当に悩んだ。
「しつけができない」「しつけが効かない」恐怖に苛まれていた。
ようくんをお迎えする少し前まで暮らしていたうさぎさんは同じ男の子だったけれど、協調性に秀でたナイスガイだったので、ナチュラルに比べていたのもあるかもしれない。
そんな「ずいぶんやんちゃだなあ」と思っていた半年前だけど、じっとようくんを観察している中で、ある境地に達することができた。
「この子は『良い子』だ…!!!」
そう、ようくんは良い子だった。
爪切りをさせてくれる。
ブラッシングを気持ちよさそうに受け入れる。
動物病院の先生にも懐いた。
エリザベスカラーも受け入れた。
薬を喜んで口にしてくれる。錠剤でも粉でも!
うっかりしっぽを踏んでも怒らない。
家のドアから脱出しようとしない。
来客があっても別け隔てなく愛想よく振る舞う。
そして今まで一度も「シャー」をしない。
数ヶ月前に県を跨いだ引っ越しをしたが、車で移動中もとても良い子にしていた。
嬉しいことに環境が変わっても性格は変わらなかった。
相変わらず人の食べ物は欲しがるけど、おかげでようくんが「菓子パン」と「洋菓子」に興味のある男子だということがわかった。
「ようくんは良い子だ。」
もうこの境地になると、何をしても良い子にしか見えないし、かわいい子としか思えない。
毛づくろいがいまいち下手くそなところもかわいくて仕方ない。
当初、半年間もペットショップにいたので、家族になるのは時間がかかると覚悟はしていた。
もうすぐ一緒に暮らして1年が経つが、どうやら予想よりも早く仲良くなれたようだ。
欲を言えば、もっと仲良くなりたいと思う今日このごろ。
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